コラム

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「ウェンブレー観戦記(下)」 清尾 淳
 
第2話
[どこでも売ってよサッカーグッズ]
 イングランド代表−チリ代表の親善試合の日に、ロンドンのウェンブレー・スタジアムへ行く道の途中にあるグッズ売り場の話だ。
 1冊4ポンドのマッチデー・プログラムは、一目でオフィシャルと分かるブースで売っていた。イングランド代表のスカーフやニット帽も同じ。ところがその隣のTシャツ屋は、浦和の「十二日まち」で見かける夜店を大きくしたような感じだった。これはオフィシャルショップなのか、違うのか?
 売っていたのはプレミアリーグで活躍する選手の写真がプリントされたもの。それぞれのチームのユニフォームで、イングランド代表のものではなかった。このTシャツは誰が作っているのだろう?所属クラブへや選手へのマージンは?この場所で売るためのショバ代は?こんなことを心配してしまうのは日本人だけか?いや僕だけか?


ロンドン、ウェンブレースタジアムへ行く道のテント店で。好きな人にはよだれがでそうなTシャツばかり。(1998年2月)

 日本では、Jリーグや日本代表のグッズの製作、販売はかなり制限されている。また売る場所もかなり限られている。たとえばレッズのグッズなら、本は本屋、レプリカユニフォームはスポーツ店でも買えるが、他のグッズはレッドボルテージが試合日の駒場でしか買えない。またカテゴリー1のグッズも年々、売る場所が減ってきている。
 レッズのグッズが浦和のすみずみまで行き渡ることはないから、レッズファンでない人の人目にふれることはほとんどない。見なければ購買欲もわかないだろうに。
 ロンドンではいろいろな種類のグッズが作られているし、デパートから屋台まであらゆる場所で同じもの(見た目は)が売られている。売れるからいろんなところに置かれるのだろうけど。そして安い!ウェンブレーで見たTシャツは1着1800円〜2000円。それが屋台だとさらに3〜4割は下がる。全部が出回るわけではないようだが。

  駅からウェンブレーへの道は徒歩10分と、もともと遠くはない。しかしスタジアムまでの時間をほとんど感じなかったのは、試合前のワクワクする気分の他に、売店がいろいろ並んでいてからかもしれない。
  埼玉県営スタジアムは新駅から徒歩20分だという。サッカー場までの時間としてはそう長くもないが、浦和や北浦和駅から駒場まで行くのとは訳が違う。道沿いに何もないところでは退屈この上ない。オフィシャルでも何でもいいから、多様なグッズを手頃な値段でならべてほしいものだ。
 選手の肖像権やクラブの権利を守るために、いろいろ制限があるのはわかる。レッズサポーターは真面目だから、ヤミで作ったりしない。いや趣味で作っているに違いないが、おおっぴらに売ったりはしていない。あったら売ってください。チクりませんから…。 あ、まだスペースが。じゃ夢を語らせてもらうと…。

  同人マンガ誌の「コミケット」のような、サポーターによるレッズグッズの展示会をやってはどうだろうか。売っていいのは会場の中のみ、1アイテム50までぐらいに制限する。人気が高いものはレッズが買い取って商品化する。テレビ埼玉で中継してくれるともっといい。作る人は自分の作品が世に出る喜びを味わえるし、見にくる人はとにかく楽しい。レッズは売れ筋のグッズが手に入るかもしれない。中には秀作もあるだろう。レッズも懐の深いところを見せて、損はしないだろう。Jリーグが許さない?そこをなんとか。
 イベントの名前は?やっぱり「レディケット」しかないか!!


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