コラム

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「福永もお好き。カルトクイズ。」
清尾 淳
 


 「REDS FESTA98」で行われたレッズカルトクイズの問題と解答に長々とお付き合いいただいてどうも。

 「そんなもん、わかるか!」という声が聞こえてきそうだが、実際にわかる人がいるんだから、驚きだ。問題を作ったヤツが驚いてはいけないが。

 今年の1月31日行われた「REDS FESTA99」で「第2回カルトクイズ大会」をやったのだが、当日の朝、選手の控室に顔を出したら、プログラムを見た福永泰が「清尾さん、これ僕も出ていいですか」と聞く。冗談だろうと思って、「いいよ」とサラっと答えたら「ホントですよ。ホントに出ていいですか」と言う。

 「だって、選手はスケジュールが詰まっているから時間がないだろう」。クイズの予選は10時20分から20分単位で4回行われる。福永はこの日、選手会の豚汁配りとミニトークショーが予定されていた。

 「何とかなりますよ。行くから入れてくださいね」。

 いつもは緻密な考えと、一分のスキもない行動で知られる僕だが、ときどき「まいっか」と思って、「えいやっ」とやってしまう。福永が勝手なことをしたら、迷惑がる人もいるだろうな。でも、まいっか。担当者には悪いけど、一般のファンに迷惑がかからなければいいんだもんな。

 福永は11時から11時20分の3回目のときにやってきた。スケジュール表を見ると、11時20分から山田暢久とミニトークショーとなっている。最低5分前にはスタンバイしなければいけないだろう。

 「ギリギリじゃないの。大丈夫か?」
 「大丈夫です。僕、10分で片づけますから」。自信たっぷりである。

 心配されたファンの混乱もなく(誰も気づかなかったのか?)、第3回の予選は始まった。予告の10分が過ぎた。福永はまだ腰を上げる様子がない。

 心配してトークショーの担当者に連絡に行く。「ごめん、ヤスが今こっちに来てるんだけど、ギリギリ何分まで平気?」「17分には来てほしいですね」。何とかなるかな。

 しかし15分を過ぎても福永は終わる気配がない。結局20分たってほかの参加者と一緒に終了。急いでトークショーに出掛けていった。


カルトクイズと格闘する福永泰
(99.1.31/REDS FESTA)

 福永は採点の結果、65点。これは約100人の参加者中6位の成績だった。5位の人は70点で、上位5人が決勝大会に出られるから、あと一歩で予選クリアだったのだ。これには驚いた。

 プライバシーを侵して、間違えた部分を暴露すると、彼がレッズに入る前の93年、94年の出来事はまず無理。そして「レッズのホームゲームのチケット代金をすべて書きなさい」という問題。これも選手には難しいかもしれないが、みんないくら払って試合を見にきてくれているのか知っておいてもいいぞ。たしかA席2500円と書いてあったから、大きくは違っていないけど。そして「次の選手の名前を漢字で書きなさい」 という問題。うちだてひでき(内舘秀樹)と、やまだのぶひさ(山田暢久)。ファンでも正確に書ける人は何割だろうか。そのほかの問題はほとんど正解だった。さすがに「自信あります」と豪語するだけのことはる。

 カルトクイズについて長々と書いてきたのは、レッズのこういう楽しみ方もある、ということを知ってほしいからだ。

 プレーについて詳しく分析できる人もいる。ホーム、アウェーを問わず毎試合応援に行く人もいる。ホームゲームのたびに駒場に泊り込む人もいる。そういう人たちはそれなりに目立つし、自慢気でもある。でも、レッズについてのこういう問題に答えられる、というのも誇っていいことだと思うのだ。十分自慢できる。ただ、そういう場がない。そういう場を1年に1度くらい作ってもいいのではないか。そう思って、REDS  FESTAで2年間やらせてもらった。

 でも来年はやめようと思う。なぜならREDS FESTAの中でやっても、大勢の人が参加できないからだ。ほかのレッズ関係のイベントがないときに、広く参加者を募ってやらないと、真のチャンピオンは決定できない。そして、もう一つ。このカルトクイズ大会は見ているだけで絶対に面白い。ギャラリーが楽しめるイベントとして成り立つと思うのだ。テレビで放送してもらえば人気番組になるはずだ。

 さいしん様。スポンサーになっていただけないでしょうか。僕は企画料も何もいりません。ただクイズ製作にかかわらせていただければ。とりあえず福永は出演を約束してくれましたよ。

(1999.4.25)