94年から毎年「レッズサポーター望年会」を企画している。「忘年会」ではない。
通常の忘年会は仲間うちで集まって、1年間ご苦労さんでした、という趣旨の会だが、これはふだんは一緒に会わない個人、グループが集まって、日頃できない話をしようというものだ。だから参加するレッズサポーターは僕が名前も知らない人、名前だけは知っている人、顔だけは見たことのある人、こういうサポーターがいっぱいだ。
初め「忘年会」で企画したのを「望年会」という名前にしたのは、始まりが94年だったからだ。94年の暮れと言えば、リーグ最終戦が富山で行われ、横浜マリノスに3-6で大敗したのをきっかけに、サポーターが「暴走」した年だった。失われてしまったかに見えたサポーターとクラブの絆を、もう一度探したいと思っていたときだったので、「忘れてはいけない、希望を持とう」という意味を込めた。
告知はMDPに掲載しただけだったが、200人近くのサポーターが集まった。当時は今のような大きなサポーターズクラブがあまりなく、横のつながりも少ないときだったので、みんな、誰かと語り合いたい、少しでもレッズに近づきたい、そういう思いだったのだろう。パソコン通信も盛んではなかったし。
97年の暮れはワールドカップのアジア予選が佳境に入っていたので、結局実施しなかったが、それ以外は毎年やっている。最近は、サポーターズクラブごとの納会も各地で行われているから、役割は一つ終わっているのだが、もう一つの大事な意義があると思って無理をして続けている。その意義とは?
もったいぶって次回へ。その前に望年会の告知です。みなさん、お誘い合わせの上お越しください。