コラム

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MDPの責任はどうやって取る?
清尾 淳 


 「たとえ16ページになっても、モノクロになってもMDPは出し続けます」。

 来季のJ2行きが決まってから、レッズのMDP担当者が語った言葉だ。僕はしばらくは黙っていたが、数日後、彼にこう言った。

 「16ページやモノクロになるなら僕はやらないよ。今年通り28ページのフルカラーでないと僕はやらない」。

 何と傲慢なセリフだろう。でも僕は、自分の仕事の舞台が小さくなることを嫌がって、そんな偉そうなことを言ったのではない。

 11月27日以降、「やっと心の整理がつきました。J1復帰を目指して来年も応援します」というサポーターの声が相次いだ。クラブも1年で復帰するために全力を尽くすと言った。サポーターに来年も変わらない応援を期待するならば、そのサポーターへのメッセージであるMDPを縮小していいはずがない。

 J2になってもMDPを発行するかしないか、などということは本来、浦和レッズでは議論のテーブルにも乗らないはずだ。来年、どういうMDPをサポーターに提供していくか、がテーマであるべきで、「どんなに規模が小さくなっても発行し続ける」というのは、レッズの“クラブ是”であったはず。

 クラブの担当者にとっても、そんなことは自明の理。ただ外部に向けて、どんなに財政的に厳しくなってもMDPは無くさない、という姿勢を示したのが、冒頭の言葉だったのだ。僕は揚げ足を取ったみたいなものだが、MDPの規模・体裁を縮小しないというのはクラブの姿勢をサポーターに示すのに大事なことだと思う。

 「大宮アルディージャと同じJ2になったら、レッズにだけ応援する訳にはいかない。両方にお金を出すのは厳しいので、来年は降ろさせてもらう」。スポンサーからそう言われたら仕方がない。

 「J2の試合の報道を、あまり大きくする訳にはいかない」。マスコミからそう言われたら仕方がない。

 でもレッズ自体が「J2なんだから」と気持ちを低くしてはいけない。少なくとも表に出るところはJ1並み、いやJ1以上に高く掲げてほしい。J2並みの運営をしていたらJ2慣れしてしまうじゃないか。財政的に厳しくなるし環境も変わるが、そのために、目に見えない苦労をするのがスタッフの責任だと思う。

 99シーズン、MDPを通じてサポーターに最後まで頑張ろうと呼び掛けていた自分は、J2降格の責任を取って辞めるべきなのだろうか、と自問していた僕だが、来年何があっても今年以上のMDPを作り続けることで、責任を取ろうと決めた。

 リーグ戦だけで40試合の長丁場。発行回数は増えるし、日程も厳しくなる。埼玉新聞社の協力も得にくくなりそうだし、他のJ2チームの情報も少ない。そんな中で、サポーターのモチベーションを高く保ち続けるために、MDPの中身を落とさずに作り続けることは楽な仕事ではない。私事を言うと、実は2年間一緒に頑張ってきたアルバイト君がめでたく大学卒業・就職となり、後任は未定だ。いろんな事を考えると正直言ってぞっとする。しかし、それをやりきるのが、僕の責任の取り方だ。

 その手始めという訳ではないが、MDPの増刊号を出すことになった。元もとリーグの最終戦や天皇杯のようすを拾うものがなかったのを残念に思っていた。だからサポーターの今の気持ちを活字で残すと同時に、クラブの総括と方針を発表するために、増刊号を出してはどうですか?と提案したのが取り上げられたものだ。できれば今回に限らず、毎年出していってほしいが、それはまた今後の話。

 MDP増刊号は2000年1月30日発行。無料配布となり、30日のレッズフェスタのほか、レッドボルテージに置かれる。遠距離の人には切手代負担で送ってくれるはずだし、99シーズンのMDPを年間郵送購読している人には無料で自動的に送られる。

 そういう訳でみなさんの声を聞かせてほしい。99シーズンの総括、今の決意、レッズへの要望など何でも。住所、氏名、年齢を明記して、来年1月7日までにお願い。それを基にしてクラブに取材する予定。

〒336−8686 埼玉新聞社MDP編集室
FAX 048−839−8551
メールアドレス HAG03546@nifty.ne.jp

(1999年12月22日)