さいたまと
ワールドカップ





COLUMN●コラム


#045
監督を守った会長とサポーター


 イングランド・プレミアリーグのシェフィールド・ウェンズデーを知ってますか?

 93年の4月23日、Jリーグ開幕前にレッズが駒場競技場(当時)のこけら落としのプレシーズンマッチの相手に当初選んだ相手だ。結局、FAカップに勝ち進んでいたため来日できず、急きょ同じプレミアリーグのマンチェスター・シティーに変更になった。

 プレミアリーグの中で最も古い創立133年目を迎えた名門シェフィールドだが、今シーズンは断トツの最下位で、降格の不安に喘いでいる。毎週CSのスカイスポーツで結果を見て、僕もハラハラしている。特に何もないのだけれど、駒場に来るかもしれなかったとうだけで気にしている。シェフィールドの街が映画「フル・モンティ」の舞台だったこともあるが。

 そのシェフィールド出身の国会議員4人が年明けに、チームのダニー・ウィルソン監督を辞めさせろというアピールをして各新聞に載った。そのときにクラブの会長とサポーターは、「とんでもない」とウィルソン監督を守ったという。テレビのインタビューで「監督を辞めさせるなんてとんでもない」というサポーターが何人もいた。

「今日負けると、今シーズンはプレミアに残れないかもしれない。でも監督を代えたほうがいいとは思わない」というサポーターもいた。

 その新聞記事が出て最初のリーグ戦。シェフィールドはブラッドフォード・シティーと戦い、2−0で勝った。会長とサポーターの気持ちにこたえたのだ。勝ち点3を加えたぐらいでは、とても楽にならない。リーグの残り半分弱で残留できるかどうか、何の保証もない。

 土俵が違うのだけど、ついついレッズと比べてしまうなあ。

(2000年1月20日)