さいたまと
ワールドカップ





COLUMN●コラム


#067
  そう言えば鳥栖戦での「葛藤」って何だったんだ?


 No63で「3月30日の鳥栖戦は、1人で写真を撮らなくてはならなかったから、何回もゴールシーンがあって良かった半面、もういいよ4点で、という思いもあった」と書いた。その後MDP160号表紙の話題になってしまったので、その不届きな葛藤の理由がお預けになってしまった。という訳でNo63の続き。

浦和市内の居酒屋で「よかにせどん」という店がある。ここはマスター自身が熱烈サポーターということもあり、レッズサポーターがよく来るのだが、特に試合の後は詰めれば50人くらいの店が真っ赤っかになる。

 3月11日のJ2開幕戦で水戸に勝った後、僕も「よかにせ」に行った。そこで、たまたましていたマフラーをサポーターたちから取られそうになった。2月にロンドンに行ったとき市内の屋台で買ったもので、ブルドッグの絵柄のイングランド代表の応援マフラーだ。5ポンドだったから約900円(安い!)。輸入代を入れても2000円くらいが妥当だろうが、日本では手に入らないものなので「1万円出す」というサポーターもいた。その金額に一瞬心が動いたが、まさかサポーターから金をもらう訳にもいかない。そのうち誰かが「じゃあレッズが5−0で勝ったら」と言いだした。

 ふむ。条件としては悪くない。J2とは言え、そうそう取れる点ではないし、5−0以上の試合だったら気分もいいから、マフラーをあげてもいいな。

 という訳で、「レッズが5−0以上で勝ったときに、その試合に行っていた人」で、夜「よかにせ」に来た人にジャンケンでマフラーをあげることにした。極めてクローズドなプレゼントである。アウェーでその点差になったときは、その次のホームゲームの夜に「よかにせ」でプレゼントすることにした。ただし、そのアウェーゲームに行っていた証拠が必要という条件。

 その後、湘南に2−1、大宮に1−0と、なかなか大勝できず、「こりゃあ、しばらくマフラーは無事だわい」と思っていたのだが、最初に戻って鳥栖戦は前半4−0の大差。しかも相手は10人で、何点取られてもいいからレッズから1点取れ、と高校生のように向かってくる。後半レッズが1点以上入るのは、ほぼ確実。まだ寒いからマフラーは放したくないが、4節にして早くも5−0以上という条件をクリアしてしまいそうだ。というのが鳥栖戦の後半に臨む僕の気持ちだったのだ。

 まあ、惜しい半面、J2新記録の7−0に気分を良くして浦和に帰り、次のホームゲーム、4月2日の甲府戦の夜に「よかにせ」で、ちゃんとプレゼント大会をやった。ただし条件をクリアしたのが平日の鳥栖だったから、行っていた人は多くない。みんなチケットの半券や福岡までの航空券の座席票などを証拠に掲げてジャンケンした。

 さてマフラーがなくなってしまったら、つまらない。そこで今季は条件を決めて、それをクリアした試合の後に何かプレゼントをすることにした。基本的に日本で手に入らないものだ。

 2回目は5月3日の大分戦勝利の日。これは開幕8連勝のJ2新記録だった。プレゼントはイングランド代表の「スリーライオンズ」の模様が入ったシューレース(靴ひも)。この日はホームだったから「よかにせ」に来た約40人のサポーターは全員が対象だった。おっと3人ばかり一般客もいたが。マスターの松尾さんが「騒がしくなりますから…」とやんわり帰ることを勧めても、真っ赤っかの店内で飲み続けていた強者だった。

 サポーターのみなさん。以下にあげる条件をクリアした日、その試合に行っていたら、夜「よかにせどん」にお越しください。サッカーファンなら持っていて悪くないグッズのプレゼントがありますよ。メールでの表紙当て投票と同じくらい狭いエリアのプレゼントだなあ。

〈プレゼントの条件〉

○12連勝した試合(引き分けを挟んでも可)
○8−0以上のスコアで勝った試合(相手は0に限る)※
○1人の選手が5試合連続得点した試合
○1人の選手が1試合で4得点以上した試合※
○1試合で7人以上の選手が得点した試合
 ※大宮戦や鳥栖戦で、いっちゃうかと思ったなあ。
●居酒屋「よかにせどん」浦和駅西口、さくら草通り安田信託銀行地下。
 電話832−5757。

 

(2000年5月31日)