それは相手が最初からガンガン攻めに来た、ということだ。
J2では、レッズに対してみんな引いてくるから攻めにくい、なんて言われていたが、なんのなんの。仙台、新潟、鳥栖、大分、甲府。この5チームにはガンガン攻めに来られた記憶がある。特に相手のホームでは。
開幕のMDP153号で僕は「TALK ON TOGETHER」にこう書いた。
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相手チームの戦い方については「ガチガチに守って、一発カウンター狙いだろう」という人が多いが、私が監督だったら「レッズには負けてもともと。ノーガードでもいいから最初からガンガン攻めて、うまく先取点を取れたら11人で守れ」と指示する。
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さすがにプロの監督は「ノーガードでもいいから」とはならなかったが、ガンガン攻めて来るチームが意外に多い。攻めに来る、というより「激しく動く」と言った方がいいか。選手の能力の差、いや給料の差を2倍、3倍の運動量で埋めようという気迫だった。そして、そういうチームにレッズは苦戦しているのだ。
7月9日の鳥栖戦の途中、僕は取材ノートにこう書いた。「給料はレッズが5倍、運動量はサガンが3倍」。
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