さいたまと
ワールドカップ





COLUMN●コラム


#103
1stステージの「STRIKE BACK」


 MDPの毎号26ページに書いている僕のコラム(「編集後記」と言わないでね。編集後記は、その下のはみ出し)のタイトルは「STRIKE BACK」。もちろん、これはレッズの今季のキャッチフレーズをいただいたのだが(今年はどうしてもヒネリが見つからなかった)。
 「REVENGE」というと少し生々しいが、「STRIKE BACK」というと、柔らかい。野球でいう「ピッチャー返し」みたいな語感がある。しかし「スターウォーズ 帝国の逆襲」に使われているのだから、「レッズの逆襲」と言ってもいいはずだ。
 1stステージを終えて、レッズは「逆襲」できたのかどうか。要するに、今回のテーマは1stステージの清尾流総括という訳だ。試合がないと話のテンポも悠長である。参議院議員選挙の投開票日だというのにヒマなんかい、俺は!

 第15節終了時の成績表を見ると、7位のレッズより上にいる6チームのうち、レッズが勝ったのはジェフ市原だけ。逆にレッズより下の9チームのうち、レッズが負けたのは鹿島とFC東京(くそ!)だけ。引き分けたC大阪が14位にいる。
 「タラ・レバ」でいうと、名古屋、清水、G大阪には、勝っていてもおかしくはなかった。しかし結果は負け。下のチームでいうと、神戸、横浜Mには負けていてもおかしくなかったが何とか勝った。要するに、レッズの1stステージは、リーグ戦らしく実力が成績に反映していると言っていいのだ。「逆襲」というには、ちょっと物足りない。
 個別対戦でいうと、最大の「STRIKE BACK」は札幌だろう。昨年1分け3敗と、成績では「歯が立たなかった」相手に、2−0の完勝。2点差をつけたのだから、これは「逆襲」の一つと言ってもいいだろう。ただし、お互いにホーム有利の顔合わせだから、レッズが厚別で勝って初めて「STRIKE BACK」が完成する。
 福岡、市原、といった、99年の降格時に14位、13位だったチームはどうだろうか。元々、この2つをライバルという人は少なかった。今季の対戦でも、福岡には第3節で初勝利がかかっていたし、市原戦は小野伸二のホームラストマッチだった。モチベーションを「逆襲」に求める必要はなかった。
 僕が個人的に「STRIKE BACK」したかったのは、清水エスパルスだ。99年の1stステージで、清水に2−0から引き分けたことが今でも降格のポイントだと思っているし、そもそも清水のT選手の後ろからの「意味なし・反則」スライディングがなければ、福田正博はケガしなかったし、そうすれば大柴も出ずに済んでケガが悪化しなかったし…と恨み骨髄なのだ。今年6月16日の清水戦で、T選手の紹介のときにレッズ側から大ブーイングが起きたとき、「よっしゃあ!」とガッツポーズしていたくらい、執念深いのだ。
 その清水戦では五分に戦いながらVゴール負けしてしまった。試合内容はともかく「なにやっとんじゃ!ここだけには勝たんかい!」と思ったが、仕方がない。駒場での試合には絶対に90分で勝ってもらいたい。
 そうそう。某スポーツ紙に「レッズは降格の年の最終節で当たった広島に90分で勝てなかった恨みを持っているから、広島−浦和は2」とtotoがらみで書いていたジャーナリストがいたが、これは「?」。たしかにそういうサポーターもいるが、あの試合は広島が特に頑張った訳ではなかった。点も入れなかったし、DFやGKが奇跡的な守りを見せた記憶もない。ただ、レッズのシュートが枠にいかなかっただけ。たとえ広島に「勝たせてやろう」という意識があったとしても、あれでは無理だった。広島を恨むのは筋違いだ。一番こだわりそうな石井俊也に聞いてみても、「全然」という答えだった。
 1stステージをみる限り、「逆襲」にはまだ準備が足りなかった。まあチッタ監督は「逆襲」なんて思っておらず、「レッズはJ2から上がったばかり」といつも言っているのだから、無理もない。しかしチッタ本人は、「遊びでも何でも勝つことが好き」というくらいだから、この成績に満足しているはずがない(記者会見では「満足」と言っていたが)。2ndステージはチッタの「STRIKE BACK」が始まるはずだ。

(2001年7月30日)