さいたまと
ワールドカップ





COLUMN●コラム


#104
あんたの「STRIKE BACK」

 どうしたの?週に2本も。
 実は前回の続きに書いた原稿なんだけど、長くなりすぎたので2本に分けただけ。テーマは、やはり「STRIKE BACK」だ。

 1stステージの15試合を、5節ずつ3つに分けて結果を見てみよう。一番下の数字は勝ち点/得点/失点だ。

【第1期(1−5節)】
【第2期(6−10節)】
【第3期(11−15節)】
名古屋(●0−2)↑
鹿 島(●1−2)↓
清 水(■0−1)↑
C大阪(△2−2)↓
磐 田(●0−2)↑
札 幌(○2−0)↓
福 岡(○2−0)↓
東京V(○4−2)↓
柏 (●2−3)↑
横浜M(○1−0)↓
神 戸(□2−1)↓
市 原(○3−1)↑
F東京(●1−3)↓
G大阪(●1−2)↑
広 島(○3−1)↓
★7点/6得/7失
★5点/8得/9失
★9点/10得/6失

                                                            
 第1期、第2期では失点が得点を上回っていたのが、第3期になると得点が失点をはるかに越えている。当然ながら勝敗も勝ち点も一番良くなっている。対戦相手に恵まれた、ということはない。第3期はレッズより最終順位(↑↓で示す)が上のチームとの対戦が多かったのだから。これを見ても終盤の5試合でレッズの調子が上向いてきたのは間違いないだろう。第2期の最後で不本意な負け方をしたG大阪に、第3期に入ってから対戦したナビスコカップできっちり2勝したことからもわかる。ここでムチャクチャな「タラ・レバ」をやって、第3期の成績を3倍しタラ、勝ち点27得失点差12で何とジェフを抜いて2位なのだ。それでもジュビロには遠く及ばないが。
 第3期の成績が一番良かった原因。それには小野伸二の好調さを誰もが挙げるだろ う。それは間違いないが、それだけだと2ndステージに展望がなくなってしまう。僕は選手個人では永井雄一郎を挙げたい。第1期は出場機会が少なく、第2期ではヴェルディ戦で初ゴールを挙げただけで、前線からの守備に貢献していた印象が強いが、第3 期の5試合で3点。得点していない試合でも必ず惜しいシュートを放っていた。惜しい、じゃなくて決めろよ、とも思うが、第2期までに比べると格段の進歩だ。しかも最後のサンフレッチェ戦では、いったんはじかれたシュートをもう一度詰めて押し込んでいる。ゴール裏でカメラを構えていた僕は「うわ、また!」と叫んであきらめてしまったので、肝心のボレーシュートが撮れなかった。永井の粘りを見習わなくては。
 永井のチャンスも、その多くを作っていたのは小野だから、やはり不安はあるが、チャンスに絡む勘とゴールへの粘りが出てきた永井雄一郎に注目しても損はないだろう。97年にデビューして、一躍人気が出た永井だが、その後FWとしての爆発がなく、1年間ドイツに留学した。レッズを降格から救うために帰国し、ある程度の得点は挙げたが救世主にはなれなかった。J2での昨年は、ベルマーレ戦での5人抜きなど永井らしさも見せたが、アルビレックス戦での退場で、サポーターの怒りを買ってしまった(審判の判定にキレてモノを投げるヤツは、永井のあの行為をとやかく言えない)。「素質十分」とか「大物の予感」と言われて、大成せずに終わる選手は少なくない。永井雄一郎も、その可能性があった。いや今でもある。同時に、ユースで終わっていた日本代表の座を取り戻すチャンスだって残っている。2ndステージは永井自身の「STRIKE BACK」がかかっている。

 なんだか永井へのエールみたいになってしまった。2ndステージへの期待で言えば、広島戦で目の覚めるような2ゴールを挙げた田中達也だっている。やっと上がってきた感じのアドリアーノにも期待している。おそらくあるだろうと思われる外国人選手の補強も楽しみだ。
 しかし「STRIKE BACK」という言葉に一番ふさわしいのは、福田正博だ。理由は言わなくてもいいだろう。おそらく出番は多くないだろうが、その短い時間できっちり結果を出して、出場機会をもぎ取っていってほしい。「STRIKE BACK」なんて、あんたのためにあるような言葉なんだからね。

(2001年7月30日)