さいたまと
ワールドカップ





COLUMN●コラム


#109
公平なルールを作るには


 29日のナビスコカップ準々決勝第2戦の鹿島アントラーズ戦。終了直後から何度か僕にメールや電話が入った。  「第2戦でレッズが0−1で負け、トータル1−1だから延長戦になったが、レッズが2人退場になったまま戦うのはおかしいのではないか」というもの。

 ナビスコカップはトーナメントの準決勝までをホーム&アウエーで行い、2試合の合計得点で勝敗を決める。1試合ごとの勝ち負けはあまり関係がない(90分勝ちした場合、1試合100万円の賞金がチームに出るが)。1試合が90分で同点であっても延長にはならない。2試合の合計得点が同じだった場合のみ、第2戦終了後に第2戦終了時と同じメンバーで延長を戦う、というルールがある。この場合の延長は、2試合トータルで同点という結果に決着をつけるためのものなのだから、普通のJリーグや天皇杯などで行われている延長とは違う性格のもの。第2戦のメンバーで戦わなくてはならないというのはおかしい。

 これは理屈としては大変スジが通っている。僕もその通りだと思う。だが、しかし。第1に、大会のルールがそうなっている。ナビスコカップの大会規定は何度か変わってきたが、そのたびに実行委員会で了承されているはず。大会前から決まっているルールについては、かなりの突発事故でもない限り、従わなければならない。
 第2に、じゃあどうすればいいかというと他に妥当な方式がない。今回のことで、浦和側からJリーグに問題提起があったら検討されて、来年度以降変更される可能性、それはある。
 しかし、じゃあ今回のように退場になった2人をまた戻して11人対11人で延長を始めることにするか?それはかなり難しいのではないか。だって、今回の井原とエメルソンは後半45分間休んでいたんだぜ。今度は鹿島が文句を言うだろう。そのほかにも、ケガをした選手は替えてもいいのかとか、違う試合なんだったらメンバーも全部替えていいはずだ、とか議論は出てくる。
 そもそも、延長を第2戦のホームでやること自体が、ホーム&アウエーのトータルで勝敗を決める、という精神に反していないか?そして2年前の浦和−鹿島戦も同じくカシマスタジアムで延長を戦い、レッズが敗れているのだ。そのときには、こんな議論はなかった。
 今回2人退場という有利不利が圧倒的な状態であったこと、そして第1戦で鹿島がやはり2人退場になっているから、クローズアップされたが、ルールに絶対の公平さを求めるのは厳しいもの。特に今回のように退場という選手の「反則」(審判の判定はひとまず置く)によって、チームにもたらされた不利まで救済するのは難しいのではないか。
 ただ、さっきも言ったようにルールが実際の運用を経て改善されていく余地はある。
Jリーグだって、PK負けに勝ち点1が与えられたり、PKがなくなったりと試行錯誤を繰り返しているのだ。どんどん意見は出すべきだろう。
 さて今回のようにホーム&アウエーでトーナメントが進んでいくときにはどうしたらいか。2試合トータル引き分け再試合が不可能な以上、第2戦終了、即PKがベターかな、と思うのだがどうだろう(それならレッズが勝つチャンスは大きかったしね)。
 今から韓国に行ってくるので、これにて。求む反論。

(2001年9月1日午前9時)