|
COLUMN●コラム
#139
開幕クイズ
MDP増刊号で募集した「浦和レッズ開幕クイズ」は昨日、2月28日の消印有効だった。「レッズの開幕戦のスタメンおよびリザーブ」「今季初ゴールを挙げる試合と選手、および体の部位(右足、左足、頭その他)」を当てるものだ。一応、出題者の僕も予想してみないと、人にばっかりやらせるのは不公平というもの。
と思ったがわからん。
練習試合でのメンバーはあれこれ変えるし、11人対11人の紅白戦はやらない。指宿合宿のときは選手の数に限りがあったから仕方ないと思ったが、大原なら22人そろうのに、昨日28日も10人対10人+フリーマン1人(昨日はトゥット)である。しかもメンバーを見ると「スタメン対控え」という感じではなく「真っ二つ」だった。
これはもしかして、と思って質問してみた。
「現在トップにいる21人のメンバー(ケガの路木、吉野、河合を除く)なら誰が出てもめざすサッカーはできる、と思っているのではないですか」
ちゃんと答えまで想定したのだが、言下に否定された。
「それはできない。選手によってクオリティが違う」
どないやちゅうねん!そやったら、おまはんの頭の中ではもうスタートの11人は決まっとる、ゆうんか?
「せや」
いや、オフトは大阪弁では答えない。通訳の手島さんは岡山出身だから、たまに関西調になるが。
「そうです」
最終的には土曜日の夜に決めて、最初に選手に言うそうだ。まあ出場選手を事前にもらさないのは、作戦として当たり前だし、それを監督の口から言わせようとする方が無理なのである。練習を見ていて予想するのがプレス関係者としての当然のスジだ。僕も監督から聞く気はない。
しかし練習を見ても、これだと固められないのは初めてだ。これはもしかして…。
マスコミ関係者や相手チームに知られるよりも、レッズの選手たちに知られないようにしているのではないか。
11人を固定していれば、やっている選手たちはだいたいスタメンの想像がつく。そしてベンチ入りの予想もつく。そうするとモチベーションに差が出てしまうことがある。それを避けるために、いわゆるレギュラー組での練習をしないのではないか。
「全員にチャンスがあるぞ」「お前もレギュラーが確定している訳じゃないぞ」と感じさせることで、選手のモチベーションを試合直前まで同じ高さに保っておくことができるのではないか。そうだ、そうに違いない。
去年は合宿段階で11人+2~3人のレギュラー組を決めたことがはっきりわかり、それ以外の選手の中に完全にやる気をなくしている者もいた。早くから11人を固めて、戦術練習を徹底するのも一つの方法だろうが、オフトはまったく違う。これがチームをどう変えていくか、また楽しみができた。
|
|
さて清尾の予想メンバー |
〈スタメン〉 |
GK西部 |
|
DF井原、室井、坪井 |
|
MF鈴木、山田、城定、アリソン、福田 |
|
FW永井、エメルソン |
|
|
〈リザーブ〉 |
GK山岸 |
|
DF(MF)内舘 |
|
MF(DF)石井 |
|
MF土橋 |
|
FW田中 |
|
|
〈初ゴール〉第1節で永井が右足で決める |
(2002年3月1日)
|