さいたまと
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COLUMN●コラム


#143
清水のプログラム

 「清尾さんは今回の清水のMDPの問題についてどう考えますか?」ってメールが来たんだけど、みなさん、何のことかわかりますか?


 いちいち説明するのも面倒だが、かいつまんで言うと、3月16日の清水−浦和戦で発行された清水エスパルスのマッチデープログラムの中に、「レッズやレッズサポーターを中傷するような表現、差別的な表現、公序良俗(便利な言葉だ)に反するような表現」があったというもの。それをここで再掲載するのはバカバカしいからやめる。


 かのプログラムは僕も当日、資料としてもらったのだけど、問題の部分は僕がいつも「意味なしページ。MDPの参考度ゼロ」として飛ばしているところなので、読まなかった(ほかのページは参考にしているところもあるよ。念のため)。先週、話題になっていることを知って、あらためて読んだ次第。
 もし、これが問題になる前に読んだとしたら僕はどう反応しただろう。極力、正直に想像してみた。該当の部分ではたぶん引っ掛かっただろう。そして「こいつ、何書いてんの?」と思っただろう。文章全体が「何書いてんの?」と思わせるので、その部分だけ特に目立つ訳ではないのだが。


 それだけかな。去年の天皇杯でジェフの選手に「バカ」と言われたときのように(No.127参照)、クラブに抗議しようとは思わなかっただろう。せいぜい「よく、こんなの載せたなあ」と感心するくらいか。
 元来、ものを書くとき、それに対する批判を恐れていたらいい仕事はできない。いろいろな配慮は必要だが、最終的には自分で責任が取れれば、内容、表現など何を書いてもいいと思っている。もちろん発行者が「これは困ります」と言ってくれば直すことはある。頑として譲らないこともある。そういうものだ。その結果、発行されたものなのだから、抗議を受けたら「これはこういう意図で書いたものなのだ」と、きちんと応じればいい。安易に「お詫び」することはないはずだ。


 僕もMDPの内容、表現について時折、抗議を受ける。相手チームからの場合もあれば、レッズサポーターからの場合もある。説明する必要があると思えば、1人に対しても返事を出す。相手クラブのスタッフと面談したこともある。だけど「間違い」以外で、謝った記憶がない。尊大、傲慢と言われるかもしれないが、それだけ自信と責任を持ってMDPを作っているつもりだ。「間違い」も無くなればもっとイバれるのだが。
 去年の開幕前に「ヤングマガジン」に書いたときは、鹿島サポーターから抗議が来たらしい。「らしい」というのは、僕にでなく埼玉新聞社の運動部に電話が行って、直接内容を聞いていないからだ。対応した河野氏には申し訳なかった。その後、ヤンマガにも僕のところにも何も言ってこないので、もちろん謝罪していない。直接来ても謝罪なんてしないだろうけど。


 この問題をMDPで取り上げる気はないけど、関心を持っている人は多いだろうから、ここで僕の考えを披露しておいた。もし清水のクラブなどから公式のコメントがレッズに来れば、載せる可能性もあるが、96年11月に鹿島サポーターが出した「紙文字」ほどみんなが知っている訳じゃないのでどうだろうか。誌面がもったいないなあ。


 ところで今回、一番ムカついたこと。それは「清水のMDP」とか「浦和のMDP」という表現がされていること。
 イングランドサッカー協会が「EFA」ではなく「FA」であるように、「MDP」とは浦和レッズのオフィシャル・マッチデー・プログラムのこと。マッチデー・プログラム一般を指す略称に使わないでほしい。こっちは93年から使用しているんだから、他のクラブのプログラムには別の略称を考えてくれ。そもそも本来なら「OMP」だ!


 まあ各クラブがJリーグを通じて、「どうかMDPという名称を使わせてください」と言ってくれば考えないこともない。その場合もうちは「浦和のMDP」でなく「MDP」にこだわるけどね。
 やっぱり傲慢か?俺。


(2002年3月25日)