さいたまと
ワールドカップ


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COLUMN●コラム


#148
日本代表

 えっ!小笠原、26分で交代?そりゃあ、ないよ。
 なんだ!柳沢も29分で終わり?なんじゃ、そりゃ。
 中村俊輔なんて最後の8分。嫌がらせか、そりゃあ。


 僕が今の日本代表に愛着がわかないのは、レッズの選手が1人もいないことと、戸田和幸がいることが原因(No33参照)だと思うけど、もう一つにはメンバーがまるで定まらないことがある。「日本代表」というだけでOKみたいな、サポーターだかタレントだか応援グッズの販売員だかわからない人と違って、僕は不器用だから選手に対するなじみがないと愛着がわかないのだ。
 92〜93年のオフト日本代表のメンバーは今でもすらすら出てくる。松永、堀池、井原、柱谷、都並、森保、吉田、ラモス、福田、高木、三浦カズ。これがベースで、北沢だったりゴン中山だったり。勝矢、三浦ヤス。ほとんど出なかった山田隆裕。みんなJリーグでは大嫌いだったけど、代表としては頼もしかったし、好きだった。「自分の側」という感じがしていた。やっぱり、それはほとんど同じメンバーでずっとやってきたからだろうと思う。だから一般の人にもなじむのだ。
 いま日本代表のメンバー11人を言える人が何人いる?個人の趣味じゃなくて、だよ。この数年間、しょっちゅうメンバーが代わり、本番直前と言ってもいい今、まだ入れ替えだか試しだかをやられては、なじむヒマなんてない。


 もちろんワールドカップで日本が勝つための方法なんだろうから、僕に愛着が生まれようとなかろうと、トルシエには知ったこっちゃないだろう。予選を戦わなければいけないのなら、その過程で強い気持ちや勝つためのテクニックが身に付いていくだろうけど、予選免除の開催国代表が強くなるには、国内でのメンバー争いを激しくするしかない。そういう考えでトルシエはメンバーを固定しないのかもしれない。
 早めにメンバーを固めてチーム戦術を徹底させ結束力を向上させていくやり方と、チーム戦術を理解した選手を日本中にちりばめておいてギリギリまでメンバーを競わせ最後の時点でもっとも良い11人を選ぶ方法。どっちが成功するのかはわからない。ただ僕は前者の方が応援に身が入る。
 愛着たっぷりの日本代表が負ける。愛着のない日本代表が勝つ。この究極の選択でも僕は前者を選ぶなあ(前者が必ず負けるとは限らないんだけど)。この選手たちと一緒に戦った、という実感がほしいから。


 「ところで、お前は小笠原や柳沢を代表に推したいの?」


 もちろんだよ。曽ヶ端も秋田も本山も中田浩二も鈴木も。それとサンフレッチェの久保と、できれば藤本、グランパスの楢崎と酒井を引っ張ってくれたらトルシエ支持するなあ。ナビスコカップの間だけでいいから。


(2002年4月22日)