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COLUMN●コラム


#175
AAマッチ

 「Aマッチ」だろう?
 いや、代表の国際試合のことではないの。「AAマッチ」は誤字ではないから心配しないで。誤字だと思われても仕方のない過去があるのは事実だが。


 練習で、チームを二つに分けて試合をするのを紅白戦とかABマッチという。レッズでもよくやるのだが、オフト監督のそれはどうも「紅白」戦とか「AB」マッチという感じではない。
 前からそうだったけど、スタメン組VSそうでない組、みたいなチーム分けをしないから、記者が試合の前日、前々日に取材に来ても、スタメンが読めない。ふだんはメンバーを変えないオフト監督だからスタメン予想に苦労はしないけど、誰かがケガとか出場停止のときに、ちょっと困る。


 そう。言わば「AAマッチ」「紅紅戦」なのだ。前節、スタメンで出た選手をほぼ真っ二つに分け、ほかの選手をまぜて練習試合をする。それも11人対11人でやることは、ほとんどない。これは前にも書いた。スタメンでない選手のモチベーション維持の狙いもあるのかな、と思ったことも書いたはずだ。


 9月4日のナビスコカップ準々決勝、柏戦。かつて「Jリーグ最速」みたいに言われたエジウソンをほぼ封じ、1−0の勝ちだった。
 その翌日、坪井に聞いた。「エジウソン、どうだった?エメルソンと比べて」「いや、エメと比べたら全然…」。
 井原にも同じように聞いた。「Jリーグの中でもエメとトゥットの2トップは最高でしょう。それと練習でやっているんですから…」。
 なるほど。星雲高校ナインは星飛雄馬の速球を見慣れているから、他チームに多少速いピッチャーがいても、速いと感じない、という訳か(若い人、ごめん)。


 そんな伏線があって、9月12日の午後、大原の練習をながめていた。GKを入れて10人対10人の試合形式だった。
 なんで、今まで気づかなかったんだろう!オフトがABマッチにしないでAAマッチにしているのは、そういうことかもしれない。
 ゾウさんチームの右サイドは山田、ウサギさんチームの左サイドは平川。ゾウさんチームのFWに達也、対するウサギさんチームのDFは室井。反対側を見ると、ウサギさんチームのFW永井を、ゾウさんチームのDF坪井がマークしていた。この日はいなかったが、エメルソンを坪井が止め(ようとす)る場面は練習で何度も見た記憶がある。


 オフトに確認はしていないし、じゃスタメンでない選手同士が当たっているポジションはどうなんだ、BBマッチか?と突っ込まれてしまうが、冷たく言ってしまえば、レッズでレギュラーでないDFを練習でぶっちぎってシュートを決めても、そのFWが本番の試合で通用するとは限らない。いわゆるスタメン組がサブ組と対戦しても練習にならん、ということなんじゃないか。
 「矛盾」という言葉は、どんな盾(たて)でも突き通す矛(ほこ)と、どんな矛でも破れない盾を売っている業者が、「じゃあ、その矛でその楯を突いたらどうなるんだよ」と客に言われて返事に窮してしまった、という中国の故事から来ているらしいが、選手はそれぐらい高い次元で競わないと向上しないだろう。


 そんなのサッカーの練習では常識?そうなの?
 でも僕は知らなかったけど、発見したんだから少しはエライでしょ。


 この日、磐田戦を中継することになっているテレビ局がエメルソンにインタビューしていて、「ファンはエメルソン対高原というのを楽しみにしてるんですが」と某アナウンサーが言っていた。横で聞いていた僕は心の中で「エメルソン対高原?誰が言ってるんだ、そんなの。坪井対高原だろ」と突っ込んでいた。室井対高原かもしれないけど。

(2002年9月13日)


<追伸1>
 もちろん、平川対西、山田対藤田、内舘対名波、永井・田中対鈴木・田中・山西も楽しみです。

<追伸2>
 月曜日、16日が更新できないのと、MDPの作業佳境日に重なり、忙しそうなので、先に更新します。今日(13日)読んでしまった人は来週ガマンしてください(と言いながら、17日に何か書いてたりして)。