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COLUMN●コラム


#228
2失点目


 3月22日の鹿島戦は、後援会の列車ツアーで行ったので、試合後の時間に余裕がなく選手のコメントを取れなかった。日本代表選手は24日から合宿に召集されたので、結局山田暢久に会ったのは3月31日になってしまった。だから鹿島戦の話と代表の話を同時に聞くことになった。あ、それと「エ」について。


 記憶に新しい方から、代表、「エ」、鹿島戦の順に聞いていった。話の内容は今度のMDPに載っているけど、そこでは伝わりにくい山田のムードを少し。
 強気が感じられるぞ。鹿島戦のゴールが強気を生んだのか、強気がゴールを生んだのか。とにかくふだんのヤマよりハキハキ、シッカリしている。最古参の選手に「ハキハキ、シッカリ」は失礼だが、ふだん立ち話で多く聞かれる「‥」や「どうですかね」が少ない。だからって名古屋戦で必ず活躍してくれるとは限らないが、少なくとも本人はやる気でいる。選手たちには常に期待している僕だが、今度の試合は特に注目しようかな、と思っている。


 ところで、だいたい話を聞き終えて、最後に質問。

 「ところで2失点目だけど‥」
 「あ、川口の?」

 そうじゃない!鹿島戦で名良橋のシュートが山田の出した足に当たってコースが変わった、あのゴールだよ!本人が出てない代表戦の、しかもGKミスの失点について感想聞かないよ(聞いてもいいけど)。
 そういうところが山田の面白いところだ。でも、これも気合が入っている証拠かな。自分にネガティブなことは考えないという。ちなみにあの失点については「体勢がボールと逆向きだったのでクリアが中途半端になってしまった。山岸が(コースに)来ているのもわかったが」とした上で「でも、あそこをフリーにしてしまう、うちの守備も問題」と。
 僕も、きっとみんなもそう思っている。


(2003年4月4日)


<追伸>
  あの試合(鹿島戦だよ、代表戦じゃないよ)はTBSで生中継していたのだけど、あとでビデオを見て山田のゴールのときの、土井アナウンサーの実況はすごく良かった。顔は優しげな彼だけど、迫力があって、何だかレッズの逆転を予言するみたいだった(結果知っていてもそんな感じがした)。ただ、あの天井(はヘンか)カメラで撮ったグルグル回る映像は、ちょっと気持ちが悪かったが。