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COLUMN●コラム


#241
10試合


 リーグ戦10試合のうち、名古屋、京都、東京V、清水、そして横浜M、半分の5試合で無失点。なんて素晴らしい出来だろう。首位の磐田だって無失点試合は4、現在最少失点(8)の名古屋だって3なんだから。
 一方、もう半分の5試合で失点17。去年は1stステージ第11節の京都戦まで負けても3失点していなかったのが(ちょっと)自慢だったのに、今年はもう鹿島に3点、C大阪に6点、神戸に3点、G大阪に4点‥。現時点で3失点試合が多いのは、最下位の京都が5、10位のG大阪が4、7位のC大阪が5だ。もっともG大阪は4試合のうち2試合が引き分け(含むレッズ戦)、C大阪は5試合のうち2試合が勝ち。C大阪なんか3失点した3試合では負けているくせに4失点した2試合に勝ってるんだから(含むレッズ戦)、セレッソサポーターも複雑な心境だろう。


 去年より確かに攻撃のバリエーションは増えた。サイド攻撃からの得点も多いし、苦手といわれたセットプレーからだってちゃんと得点している。得点者の顔ぶれも室井、坪井、山田、啓太、山瀬、永井、達也、エメルソンとバラエティに富んでいる(エジムンドの名前がないのがデータとしては良かったりして)。
 しかし去年の「堅守」に攻撃の上積みがあるもんだとばかり僕は思っていたのに、これはちょっと話が違う。ちなみの去年は10試合で16得点15失点。今年は17得点17失点。数字としてはお世辞にも良くなっているとは言えない。C大阪の6失点が無かったら‥なんて言ってはいけないだろう。


 どうしたの?文句が多いね。
 だって中断の区切りだから。勝った後だし。


 試合を振り返ると、中盤がズルズルと下がってしまう試合(あるいは時間)をなくさない限り、上位にはいけないんじゃないか、と思ってしまう。そう言うと中盤の選手だけに責任を課しているように聞こえるがそうではない。オフトもそんなことは言っていない。マイボールになったとき前線の選手が上がり、そこにボールを預けるが、そこで簡単に失ってしまってはラインを上げる余裕が無い。チーム全体の問題なのだ。
 下げてはいけないと分かっていても中盤の選手が下がらざるを得ないような状況。そういう状況を作らないためには、やはりそれぞれの選手が球際でどれだけ強くなるか、だと思う。一対一で負けていては戦術も何もあったもんじゃない。
 ラインコントロールというのは、選手の能力や技術の問題だけではなく、気持ちの問題も大きいと思う。気持ちの点は試合を続けていく中で鍛えられていくものだろうから、中断期間になんとかなるものではないかもしれない。しかし一対一の強さとか連係については向上の余地があるだろう。
 まあ中断期間と言ってもレッズは4日と15日にビッグイベントを抱えているし、代表選手はほとんど休みがない。U−20の選手だって大会がある。A代表の選手のコンディションによってはU−22組から追加召集されることだってある。シーズン前の合宿ほど成果は上がらないかもしれない(補強は別だが)。


 でも僕たちは期待してしまう。え、「俺はしない」?じゃ、いいよ、「僕」は期待する。さっきも書いたけど、今季の攻撃のバリエーションが確実に増えているから。去年10試合で10点取っていたエメルソンが5点しか取っていないのにチーム全体では去年より多い17得点。サッカーは攻撃と守備のバランスが重要だけれど、ワクワクするのは攻撃シーン。
 「つまらない」とよく言われるレッズのサッカーだけど、とりあえず「オフトのサッカーはつまらない」と言っておけば「通」だと思ってないか?冷静に去年と比べてごらん。去年はナビスコカップの予選1位通過があったから気分的には良かったけど、リーグ戦10試合だけ見ればそう面白くは無かった。それに比べて今年はどうよ。
 失点の問題に目をつぶる訳ではないが、僕は嫌なことはオフトに任せて楽しいことだけに心を馳せる(だってフロントでもないし、評論家でもないもの)。たしかにエジムンドの計算違いで当初の予定からは遅れているが、ここ10試合の内容は、中断明けから2ndステージにかけての期待を十分抱かせるものだったと思うんだが。

(2003年5月26日)


<追伸>
  今日は「福田正博の9シーン」投票締切日。もうハガキでは間に合わないからインターネット投票しかないよ。まだ投票してない人は、これを読んだついでにレッズのオフィシャルHP(http://www.urawa-reds.co.jp/)にとんで、投票をよろしく。 
 で、明日は明日でまたお願いがあるので、このコラムを開いてね。