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COLUMN●コラム


#250
もんじゅ


 原発の高速増殖炉じゃないよ。


 三人よれば文殊の知恵、とはよく言ったものだ。今さら説明しなくてもいいかもしれないが、文殊とは文殊菩薩のことで学問上達の仏様のこと。神様だと天神様(菅原道真)みたいなもんだ。「凡人でも三人集まって相談すれば文殊菩薩級の知恵が出る」という意味だろう。
 実は、僕の家のすぐそばに文殊寺というお寺があって、特に受験シーズンなどは参詣者が多い。かなり有名で、昔から住んでいる人は「文殊さま」と呼んでいる。このお寺の前を通るとき(3日に1回は通る)、僕はいつもこの諺を思い出す。ずっと1人で仕事しているから「スタッフが3人いたら、どんなに素晴らしいだろう」としみじみ考えるのだ。
 1人と3人の違いは、仕事のスピードが速くなるとか、選手への取材が1度に3人できるとかだけではない。これらはどちらかというと「量」のアップだ。それと併せて「質」のアップは計り知れない。企画のアイデア、役割の分担によるとらえ方の立体化、前回の反省、切り口の多彩さ、人脈の広がり‥。「量」のアップは「質」のアップと密接にリンクする。だから3人になれば、1人の3倍ではなく4倍、5倍の仕事ができる。もしMDP編集室の人員が3人になれば、MDPを作りながら、レッズの月刊誌を作るぐらいの自信はあるのになあ、と考えているうちに浦和方面に行くバス停に着く、という訳だ。


 ないものねだりをしてもしょうがない。いまMDP編集室は僕1人だが(だから編集「長」と言われると恥ずかしい)、協力してくれる人は少なくない。クラブのスタッフは言うに及ばず、埼玉新聞社の運動部や写真部、僕が所属する出版局のほかの部のメンバーも力を貸してくれるし、レッズを取材に来る諸々のメディアの方々からも協力をいただいている。
 そして最も力強い協力者はサポーターだ。日常的に相談に乗ってくれる人、試合の前後に話しする人、FAX、郵便やメールで試合とMDPの感想をくれる人、たまに誘われる飲み会‥。直接、MDPの編集に協力している、なんて意識はないだろうが、僕にとっては本当にありがたい存在なのだ。別にほめてもらわなくていい(単純だから、ほめられるとうれしいけど)。批判も貴重な提案と受け止めている。これからも、ぜひよろしくお願いします。
 特に、ほら7月はホームゲームが4試合もあるハードな月。みなさんからの提案や意見がないとやっていけないかもしれない。特に特に明日2日のナビスコカップの後に、5日の大分戦がある。ナビスコ東京V戦の感想や、リーグ再開に向けての意気込み、コンフェデ杯でのレッズの選手の活躍の感想などを2日の夜から3日の朝10時ごろまでにもらえたらすごくうれしかったりして‥。


 なんだ、長々と講釈たれておいて投稿の催促だったのか?いや、違う違う(間違いなくそれもあるが)。


 僕1人だけだったら絶対にできなかったこと。「第5回よかにせトークライブ」を実施する。
 なにそれ?知らない人がいるのも無理はない。第4回は1年以上前だったから。簡単に言うと、サポーターが集まって、レッズのことをいろいろと語り合う会だが、そこにはクラブのスタッフも来てもらって、サポーターと膝を交えてもらう、というのがミソ。今のままでも熱く応援できるが、クラブの考えや事実をもっと知ればもっと前向きに応援できる。もっと期待を持って応援できるだろう、というのが始めた動機だ。
 いつも浦和の居酒屋「よかにせどん」の営業外時間をお借りして開催していたので、前回から「よかにせトークライブ」と名称をあらためた。以前は「オフスタジアムサポート会」、スタジアム外でサポートする会、という意味だったが「オフ会」「オフ会」と縮めて呼ぶと、違うものになってしまいそうだったから。
 最低でも1年に1回、できれば2回3回やっていきたかったが、そこが1人者の悲哀、毎日の仕事に追われて今季は開催の勇気がなかった。唯一できそうだった6月の中断期間も、福田の引退試合に集中したかったので見送っていた。そこへサポーターから「やりましょうよ」の催促。うれしかったのが「やってください」ではなく「協力しますよ」の言葉だ。前々から1人でやるには量も質も限度があると思っていたから、実行委員会としてやってきたかったのだけど、なかなか誰に頼んでよいものかわからなかった。じゃあ2人より3人ということで、もう1人お願いして(巻き込んで)今季は7月21日(月・祝)に第5回を実施の運びとなった。
 7月21日?サテライトの試合の日じゃないか?そう、今回は埼スタでトークライブをやって、その後サテライトゲームを応援に行こうというもの。んじゃ「さいすたトークライブ」じゃないか。細かいこと言わないように。「よかにせトークライブ」はもう確立した名称なんだから。



 ということで今回は専用の告知・申し込みページを作った。これも僕では絶対にできなかったこと。今後はこちらへどうぞ。
 http://www5a.biglobe.ne.jp/~redm/yokanise/

(2003年7月1日)