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#322
DJ調


 先週は木曜の夜かと思ったら今週は火曜日に更新?その前は月曜日だったし、ちょっと乱れてるな。何が木曜もしくは水曜だよ。


 すみません。週サイクルの仕事じゃないもので、思いついたとき、書けるときに書いておかないと。
 だったら書き溜めておいて決められた日にアップすりゃいいじゃん?
 すみません。テーマが誰でも気がつきそうなことなので、二番煎じと言われないうちにアップしておかないと。


 という訳で、本日発売の週刊サッカーマガジンのコラムを読んで思いついたことがあるので、今週はこれでいきます。
 何かというと、えのきどいちろうさんの「サッカー茶柱観測所」。
 シティ・オブ・マンチェスターでのアイスランド代表-日本代表戦の中継をテレビで見ていたら、試合中に日本のアナウンスで場内呼び出しがあった、という話から始まって、どうして日本のJリーグでは英語アナウンスが強調されるんだろう、という疑問を呈している。
 「そうだあ!その通り」と全面賛同しながら読んでいったのだけど、最後の方にひっかかる表現があった。
 それはJリーグの「DJ風日本語アナウンス」を「判で押したような」としているところ。


 「判で押したような」って、レッズの場内アナウンスも一緒にしてるの?まあ確かにレッズの場内放送の岩澤慶明さんは、つい先日までFM愛知の人気DJを務めていたんだけれど、レッズでは堅く堅くしゃべっているし、選手紹介もはっきりとしている。えのきどさんの言う「DJ風」は、昔の深夜放送のDJではなく、現代の「クラブDJ」を指していると思うのだけど、それとは100%違う。いや90㌫かな。場内放送の「GO REDS GO」が始まる部分やところどころコーナーの境目には英語で何やら言っているから。
 まあ今日はえのきどさんに文句を言うのが目的ではなく、乗っかって「頼むからやめてくれ、何を言ってるかわからない選手紹介」キャンペーンを張るのが狙い。
 場内放送を日本語「調」できっちりやっているのは何もレッズだけではないから、「うちの場内放送は日本一」とか言いたいわけじゃない。たとえば日本平のアナウンスもしっかり日本語だったし、大分ビッグアイもそうだった。大分の選手紹介は「たかまつだいきっ!」「よしだたかゆきっ!」と何だか怒っているみたいだったけど、ちゃんとわかった。
 あまりアウェーに行かない人にはなじみがないかもしれないが、Jリーグの半分くらいのチームでは場内アナウンスが「クラブDJ調」だ。流れるように一人でペラペラしゃべっていく。そして3分の1くらいは選手紹介を英語風(トルコ語風かもしれんが)にやる。ただ姓名を逆に言うだけでなく、発音も変えてしまう。場所によっては普通に呼んだ後、英語風(ポルトガル風かもしれんが)に言い直すところもあるが。選手紹介に合わせて顔写真でなく選手のプレーシーンを大型ビジョンで流すところもある。


 場内放送や大型ビジョンの放映はクラブの顔の一つだから、そのクラブで特徴があっていい。独りよがりのDJ調でも構わない。応援を指導しようが、ジェット風船の準備を催促しようが、イングランドの応援ソングを流そうが、それがそのクラブのポリシーであり、サポーターが望んでいることなんだろうから、それでいいと思う。僕は、レッズの場内放送(オーロラビジョンも含めて)が一番体に馴染んでいるが、選手紹介のときにプレーシーンを流すのなんか悪くないと思う。ただし選手のイメージを固定化してしまう恐れがあるので、もしレッズでやるなら毎回絵柄を変えてほしいが。


 だけど、これだけは言いたい。お客さんに伝えなければならない内容のときに、うちの両親(ともに70歳半ば)ぐらいの人が聞いて、何言ってるかわかんない放送はまずいんじゃないか。
 さて豊田スタジアムに桃太郎スタジアム。初めての会場で名古屋とG大阪のアナウンスはどうなるんだろうな。

(2004年6月8日)

<追伸>
 「昔の深夜放送のDJ」の中で糸居吾郎さんだけは別。あの人は当時(30年前?)から英語調で、他の人は普通にしゃべっていたと思う。僕の聞いた範囲だから例外はあると思うけど。