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COLUMN●コラム

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#323
63,148人


 て、ことは#324じゃなく、#323か。
 いや、どうしてみんな「清尾さん、大丈夫ですか?」「どこか悪いんですか、忙しいだけならいいですけど」と言って来るのか、不思議だったの。
 たしかにガンバに負けて、帰りの新幹線はため息ばっかりだったし、体調はずっと良くないけど、どうしてそんなに俺のことを急に気遣ってくれるんだろう?と。しかも訳を言ってくれないから僕も気が付かない。昨日、サイトの関係者から「先週更新がなかったので心配してます」と電話があって、初めてわかった。
 え、そんなはずないよ。15日の夕方、翌日の柏戦の前に読んでもらおうと思って明るいうちに送ったもの。
 とは言え、調べてみると、ああ。
 原稿の送り先をMDPのデザイナーさんのアドレスにしていた。何せ直前までそのアドレスに何十回とメールでやりとりしているから、つい間違ってしまったのだ。先方のPCはマックで、添付テキストが読めないから、何のことやらわからなかったのだろう。僕も忙しくて自分のコラムをサイトで読み返している暇がなく、アップされていないのに気が付かなかった。
 かくして「週一宣言」してから初の「無断欠稿」となってしまった。これまで遅刻はあっても一週間まるまる更新できなかったことはないから、ちょっと残念でならない。
 あれ、疑ってる?ホントだってば。何ならPCの送信履歴見せようか。あ、まずい履歴もあるか…。


 で、素直に6月15日更新分のコラムを送れば手間もないのだけれど、実は今となっては内容的にちょっとむなしいところがある。もう少しほとぼりが冷めてから、「幻のコラム」(ンなたいそうなもんか)としてボーナスアップすることにして、今回は違う話題。


 MDP238号の「LET’S GO MATCH, WIN」で「ジンクスなんて関係ない」みたいなことを書いたのだけど、結果としてそうなってしまう、ということはある。何かというと、サッカー熱、Jリーグの人気を全国に広めるのにレッズは大いに貢献している、ということ。J2時代もそうだったと思うけど、6月20日も岡山で初めてJ1の試合が行われるということで、桃太郎スタジアムは満員だった。ガンバが岡山でホームゲームをやったのは、万博競技場が改修になるためで、別にレッズ戦を選んだ訳ではなさそうだ。
 だって万博改修の理由が、ピッチの芝がやや斜めになってきたためで、サッカーにはあまり影響がないが、陸上の投擲競技の計測に関わってくるからだそうだ。つまりガンバの都合ではなく、陸協の要請で改修になったということだ。一番ホームゲームの少ない時期に(リーグ第14節と、7月のナビスコ1試合だけ引っかかるそうだ)したからレッズ戦になっただけみたいだ。ちなみに言っておくと、そういう事情だから万博のゴール裏スタンドは改修されず来年も芝生席のままだそうだ。ガンバのスタッフも残念がっていた。なんでも立地条件の関係で、あれ以上スタンドを重くできないらしい。
 さて岡山桃太郎スタジアムは、試合前にすでにメーンスタンドにも立ち見が出るほど。人数分の席はあるのだが、ブロック指定だから後から来ると座りにくいのはみんなも知っても通り。ゴール裏はグラウンドレベルからは「深度」がよくわからないけど、横から見たらかなり埋まっていた。純粋に良かったと思った。これでガンバ以降も、このスタジアムでJリーグを開催することもあるだろう(ジェフとか)。岡山にJリーグの種を植えるのにレッズが貢献できた。


 後半30分ごろ?電光盤に「17,282人」という表示が出た。おいおい、このスタジアムのキャパは17,000人じゃなかったか?たしかガンバの広報にそう聞いてMDPの「ごらんaway」にも載せたぞ。何枚チケット発券したんだ?それよりも、そんな数字発表して消防にまずくないのか?
 試合が終わってからガンバのスタッフに聞いた。そしたら、このスタジアムの収容人員は20,000人で消防に届けてあるからお叱りを受けることはないそうだ。「あと2,700人もどこに入るんだ?」と突っ込んではいけない。この手のスタジアムはだいたい、そういうものらしい。そう言えば改修前の駒場競技場も、パンフレットに載っている収容人員は12,000人だったの知ってる?
 17,282人というカウントはだいたい正確だったろう。つまり超満員ということで、ガンバも財団法人岡山県サッカー協会も良かった、良かった、という訳だ。僕も、レッズが負けた以外は、良かったと思っていた。
 とそのとき、「あれ、この感覚、最近どこかで味わったな」と頭に浮かんできた。なんだっけ?同じようなことだ。入場者数とキャパの関係…。


 埼スタの日本−インド戦!


 6月9日、テレビのアナウンサーが「埼玉スタジアムの入場者記録を更新しました」みたいなことを言っていたので、単純に「Jリーグと違ってサポーター間の緩衝地帯を開けなくてもいいからなあ」と思っていたのだけど、あとで発表を見て驚いた。63,148人。
 これは、「すごいなあ」というレベルじゃない。だって埼スタのキャパとして一般に知られている63,000人というのは、ワールドカップ決勝誘致のために、記者席もビューボックスも全部入れた数だったはず。だから、どんなに詰めても63,000人で、それを上回るというのはあり得ないんじゃないか?そんなの発表しちゃっていいのか?とそのとき思ったのだった。
 まさか桃太郎スタジアムみたいに「埼スタのキャパは、ざっくり65,000人」と消防に届けているわけじゃないだろうな。


(2004年6月23日)

<追伸>
 別にレッズの最高入場者数が代表のそれより少ないからと言って残念がるつもりは(あまり)ない。だって、上にも書いたけどJリーグには「緩衝地帯」がどうしても必要で、その分だけでも1,000枚は発券枚数が減るのだから。それよりも、一つ一つの試合で、来てくれたお客さんに「もう一度来たい」と思ってもらえるような試合内容とホスピタリティを用意することの方が大事。最近、そう思うようになった。新潟の入場者数とレッズのそれを比べる論調も同じ。地域もスタジアムのキャパもチケットの料金も招待券の数もJリーグの歴史も違うところで、入場者の数だけ比べてどっちがどう、という意味はあまりない。大事なのは前年対比、前試合対比でお客さんが増えているか減っているか。そしてどれだけ満足しているかだ。