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COLUMN●コラム

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#346
くしくも


 くしくも10月23日、と言っていたら、もう一つ「くしくも」を思い出した。ギド・ブッフバルト。現レッズ監督が初めてレッズの公式戦に出場したのが、くしくもカシマスタジアムでの鹿島戦なのだ。ただしナビスコカップだけれど。
 ナビスコでも何でもいい。初めてカシマスタジアムで鹿島に勝った、あの7月27日は強烈な印象として残っている。ギド&ウーベの鮮烈なレッズデビュー戦。それに触発されてか、ルンメニゲの先制点。そして一度は同点にされたが、乗ると強い水内猛が終了近くに決勝ゴール。サポーターと一緒に鹿島まで僕の車で往復したのだが、帰りの3〜4時間は車内で大騒ぎだった。これでナビスコは優勝だと思った。


 なんであんなところから滑って届くんだ?と目をむく、長い間合いのスライディング。相手が倒れてもその前にきれいにボールを蹴っているからファウルにならない。しかも自分は上体を起こしているから、すぐ起き上がってルーズボールを取れる。そして長いストライドのドリブル。すべてが新鮮だった。守備を見るのがあんなに楽しいとは思わなかった。まるで浦和レッズが違うチームになったかのようだった。
 いま、浦和レッズにプレーヤーとしてのギド・ブッフバルトはいない。正しく言うと、1人いることでチームをガラリと変えてしまうような選手はいない。必要ないのだ。1人が入ることによってではなく、誰が入っても以前とは段違いの強さを発揮することができる。
 あの頃、リーグ戦で3連敗していたカシマスタジアムでの鹿島戦。ギド・ウーベが加わってチームは変貌し、初勝利を挙げた。
 98年以来、リーグ戦で勝ちがないカシマスタジアムでの鹿島戦。2年間の土台にギドのポジティブ戦術が加わって、さらに過去最大のエネルギーを蓄えたレッズサポーターが後押しして6年ぶりの勝利を挙げる。

(2004年10月22日)