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Weps うち明け話
#046
2位の悔しさ
 さあ、トップチームは準決勝に行ったぞ。29日、国立で待ってるから、ジュニアユースのみんな、必ず決勝に出ておくれ。

 去年の天皇杯準決勝、レッズ−磐田戦の前に高円宮杯全日本ユース(U−15)選手権の決勝が行われた。東京ヴェルディ−アビスパ福岡だった。今年こそ、そこにはレッズジュニアユースの選手たちに来てほしい。これまで日本クラブユース(U−15)優勝をはじめ、大きな大会で勝ってきた彼らだが、真っ赤な国立で戦ったことはないはず。将来、プロを目指す選手たちにとって、これは大きな糧になるはずだし、サポーターにとっても本番(準決勝)の前に、未来のトップチーム候補を見る絶好の機会だ。本当に、ぜひ一度見てほしい。
 高円宮杯の準決勝、レッズジュニアユース−狭山FCジュニアユースは27日13時15分から西が丘サッカー場で。応援に来てほしいとは簡単に言えない時間帯だが、多くのレッズサポーターが結果に注目しているはずだ。

 で、そのトップチームだが、天皇杯準決勝に出るのはこれが5回目。過去4回はいずれも敗れている。今度こそ、元日に国立へ、という気持ちのサポーターばかりだろう。
 選手はどうか。もちろん、ここまで来たらレッズに限らずどのチームだって「決勝へ、そしてタイトルを」と思っているはず。だが、レッズの選手の気持ちの上で、これまでの4回とは少し違う感じがある。それはベスト4に名乗りを上げた今ではなく、もっと前の時点で。
 J1のチームにとって天皇杯は初戦が一番難しいと言われる。しかし僕の実感では、去年からそれは変わってきた気がする。なぜなら去年からJ1チームの天皇杯初戦はリーグ戦の最中に行われるようになったからだ。
 たしかに02年(対福岡)、03年(対湘南)、レッズは天皇杯の初戦で敗れた。しかもホームスタジアムの駒場で。しかし、2ndステージの第12節と13節の間に初戦があった昨年は、福岡にアウェーで勝った。13節の前と言えば、ステージ優勝にリーチがかかった状態で、選手たちがそのモチベーションを維持していたと言える。
 今年はどうだったか。川崎に勝ちリーグ3連勝。優勝に向けて首位G大阪に挑む直前で、先制点は奪われたがあせりはしなかった。
 つまり、天皇杯は初戦が難しいというよりは、リーグ戦が終わった後の気持ちの維持が難しいのだ。何を今さら?まあまあ。

 レッズはリーグ戦終盤、磐田、新潟に連勝して、結局2位。そこで満足して、口ではともかく気持ちの中ではシーズンを終えてしまったら、5回戦のFC東京には勝てなかったのではないか。おそらく原監督が今季限りということで、東京の選手たちのモチベーションはリーグ終盤と同様に高かったに違いない。現に前半の途中までは押されっぱなしだったと言っていい。シュート数が5対13なんで、ふだんのレッズなら考えられない。
 そこでゴールを割られずに踏ん張り先制点を挙げた。さらに後半、追加点も奪えた。それは、「2位」を満足する成績ではなくて悔しい成績と選手たちがとらえているからだ。昨年から、リーグ、ナビスコ、天皇杯、すべて3位(ベスト4)以上の成績で来ているレッズにとって、「2位」はもはや悔しさしか残らない順位なのだ。
 川崎戦が終わって、「去年の悔しさ、忘れてないよな!」とサポーターが声をあげた。もちろん選手たちも去年の磐田戦(準決勝)は忘れていないだろう。しかし、それよりも勝ち点1差で優勝を逃したリーグ戦の悔しさの方が生々しく残っている。天皇杯こそ絶対にタイトルを取る!そういう思いの選手たちに、気持ちが切れることはないだろう。
(2005年12月26日)
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