Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#048
無駄にならなかったチケット
  謹賀新年
 今年もまた週1回の放言、お許しください。「週1回」がすでに放言?そうかも。

 毎年、発売と同時に決勝までチケットを買っていた人も少なくないはずだ。同じカップ戦でも天皇杯はリーグカップ(ナビスコ)とは違い、日本サッカー界全体の行事だから、上位対決の顔ぶれが決まる前からチケットが発売される。レッズが決勝まで進むことを信じて、一気に決勝まで買う、という人がかつては多かった。当時はホームスタジアムが駒場だけだったから、レッズの試合はチケットが手に入りにくい、というイメージがあることも売れ行きに拍車をかけた。
 昨今はそれほど早くもないようだが、12月24日の準々決勝が終わった時点で、決勝のチケットを求めてコンビニに並ぶサポーターは多かった。

 レッズが出なくても元日は天皇杯の決勝を見るから無駄にはしない、というサポーターも多いだろうが、レッズが負けた時点でそのチケットは闘いに参加する証しから、単なる観戦前売り券になる。この13年間ずっと決勝のチケットを買い続けた人いますか?その人には、個人的に何かプレゼントしたい気持ちになる。
 今回はとうとう買ったときの思いをこめたチケットのまま年を越した。本当の意味で無駄にならずに良かった。

 チケットの無駄なんて清尾には関係ないだろう、と思われてもその通りだから仕方がない。実は僕の場合は13年間、チケットが無駄にならずに済んだのだ。
 何の話だ?というと航空機のチケットの話。石川県に実家がある僕は、社会人になった24年前から毎年、暮に帰省していた。学生時代は大晦日にアルバイトをしたりしていたから、帰省の日は1月の2日だったりしたが、自由が利かない会社勤めになってからは必ず年内に帰って、実家で年を越すことにしている。
 夏は車で行くが、冬は雪が心配だし、夏よりもっと移動が集中するから高速が混む。だから冬は飛行機を利用している。妻と子どもも一緒だから3人分。その往復となると安くはない。だから割引のチケットを買う。ここ数年は31日の羽田→小松便を買っていた。で、チケットを買ったら実家の両親に電話する。「31日の×時に着く便で帰るさけ(方言)。さあけど(方言=そうだけど→そうやけど→そやけど→さあけど)レッズが天皇杯の決勝に行ったら、俺だけ年明けてから帰るわ」
 飛行機の割引切符は変更が利かない。だからレッズが決勝に行ったら僕の分のチケットだけ、解約=払い戻しにするつもりだった。若干の手数料がかかる。さらに2日とかにあらためて便を取ろうと思っても満席かもしれない。そういうリスクはあったが、やはり1万円の割引は無視できなかった。
 だけど去年まで、予約したチケットが無駄になることはなかった。準決勝で、早いときには初戦でレッズは天皇杯から姿を消し、多くのサポーターと同様、僕も年末年始の支度に入っていった。

 今回、12月の上旬にやはり羽田→小松便を予約するとき、なぜだか違うことをした。妻と息子はいつも通り12月31日の割引チケットを予約したが、僕だけは取らなかった。そして12月10日のFC東京戦が終わってから、自分の分として同じ便の通常料金のチケットを取った。これなら31日に乗らなくても1日とか2日とか空いていれば何度でも変更できる(90日以内なら)。何となく、そうした方がよさそうだ、という予感がしたのだ。いやマジだって。で、結局僕だけ2日の夕方の便で帰省したのだった。ちなみに3日の朝の便でこちらに来たから、一泊するためだけに行ったようなものだが。

 かくして今季の清尾家の帰省費用は例年より若干かさんだが、またもチケットを無駄にせずに済んだのだった。
(2006年1月5日)
〈EXTRA〉
 ホントに72回大会から84回大会までの決勝のチケット(未使用、半券問わず)を全部持っている人、何か証明があればプレゼントしたいので、連絡ください。なおサッカー後援会で引き換えたものは対象外です。
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