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Weps うち明け話
#055
ドラマの主役
 ウソじゃなく、95年ごろまではレッズのすべての試合の日付、会場、相手、結果、得点者などを全部覚えていた。93年5月16日から順番に並べてみろ、と言われれば何も見ずに答えられた。
 さすがに今は無理だ。記憶するものがだんだん増えていくのに対し、記憶する力はだんだん衰えていく。2005年のリーグ34試合だって、全部は言えない。まあ、覚えていなくても手近に資料がいっぱいあるから、不便ではないが少し寂しい。
 しかし、そんな僕でも最終戦は今でも全部覚えている。開幕戦は正直言って危ないが、最終戦だけは特徴的なシーンとともに記憶がよみがえってくる。97年などは、記憶に薄いことが記憶にある(その後に控えていたワールドカップ予選の方にみんな頭が行っていた)。
 で、明日のMDP273号を作っていて気がついた。
 あら!今年は最終節もホームでガンバかよ!
 そんなのとっくに知ってるよ、という人が多いだろうが、これを感慨とともに受け止める人はそんなに多くないはずだ。93シーズンのリーグ最終節と同じ組み合わせ。当時は改修前の駒場だったから、生で立ち会った人は1万人しかいない。
 1stステージ3勝15敗、2ndステージ4勝13敗。ダントツの最下位で迎えた最終節12月15日だった。当時の森監督はすでに辞任が確実視されていたし、天皇杯もすでに2回戦敗退。文字通りシーズン最後の試合だったのだ。
 結果は2−0で勝ち。シーズン8勝目。2点差をつけて勝ったのも初めてなら、同じチームから2勝目を挙げるのも初めてだった(泣!)。終わった後の感動的な場内一周もここから始まったのかもしれない。そしてMDPも初めて完売した。
 
 開幕戦がアウェーのガンバ戦、最終戦がホームの(埼スタだけど)ガンバ戦。この符合は偶然とは思えない。だって今季、開幕戦と最終戦が同じカードって、あとは大分−F東京だけなんだから。Jリーグがどういう方法で組み合わせを決めてるのか知らないが、担当者が僕と同じ発想でないとしたら、これは天の配剤かも。すなわち、93年〜94年とドン底の成績を残したレッズ。そのときと同じ開幕戦、最終戦の組み合わせの今年、レッズがリーグ優勝したらドラマ性は抜群じゃないか。
 さあ、みんな主役を演じようぜ。
(2006年3月10日)
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