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Weps うち明け話
#062
浦和代表?
 ええと、まず補足と言い訳から。
 #061で「今回は決勝トーナメントの組み合わせはオープンドローのため、グループ1位になることのアドバンテージはない」と書いたら、こんな意見が来た。

「今年のナビスコカップ準々決勝はオープンドローではありません。準決勝からですね。準々決勝はA組の一位はB組の一位とで、二位同士で別の戦いがあります。ということは今のままの順位なら、鹿島と対戦。もし残り二試合を負けたら、川崎と対戦。このあたりは別グループ次第ですが、対戦相手は変わってきます」

「オープンドロー」というとチームが決定した後に公開抽選でもやるみたいな感じがあるが、ここで言う「オープンドロー」とは、A組の1位はB組の2位と対戦、みたいにあらかじめ決まっているのではなく、ガラガラポンの抽選、ということ。具体的にどうやったかは知らないが、たとえばJリーグの事務局で「A組1位」とか「2位の成績上位2位」とか「ガンバ大阪」などと書いた札8枚を用意し、チェアマンが目隠しして引いたのかもしれない。何にしても、チームは未定だが、その顔合わせは偶然によって決まったのだ。 グループ1位になると、準々決勝で他のグループ2位と対戦するなど、ややアドバンテージがあるシーズンもあったが、最近はACL出場によるシード制があるためか、ガラガラポンで決まる。だからグループ1位になることのアドバンテージはない、と書いたのだ。もっとも「A組の1位」対「2位グループの3位」と決まっていたのなら、それは実質アドバンテージっぽいから、こうは書かなかった。ちょっとわかりにくかったかもしれない。
 とにかく準々決勝の顔合わせは枠がすでに決まっているけれど、オープンドローで決まったもの、ということを強調しておこう。

 それより、やや訂正が必要なこと。それはポンテの右肩のケガについて「予選リーグが終了した2週間後に行われる準々決勝には、(中略)、昨日の横浜M戦でケガをしたポンテもおそらく無理だろう」という部分。月曜日の検査の結果、ギド監督からは「次の2試合は無理」だが、準々決勝には「出られるのではないか」という報告がされた。まだ準々決勝OKが確定したわけではないけど、「おそらく無理」と「おそらく出られる」は90度くらい違うから、訂正が必要だ。日曜日の情報から受けた印象だけで書いてしまって申し訳ない。原文も訂正しておきます。

 さて、ポンテのケガが思ったより軽症だったことで、「日本代表より浦和レッズ」の僕も、昨日の記者会見のことを振り返る余裕が出てきた。渋谷で行われたジーコ監督の会見ではなく、埼スタで行われたレッズの3人の会見だ。
 3人に「レッズにいることで、代表選出に好影響を与えたことがあるとすれば何?」と聞いてみた。詳しくは21日のMDPで書くのでここでは要約すると、アレックスは(すごく長い答えだったが)「他にも選ばれてもおかしくない選手がいる中でプレーすることで、高い夢を見続けられた」。
 伸二は「常に100パーセントの力を発揮しなければ試合にも出られないチームの中にいることがプラスになった」。
 坪井は最初「2人と同じ」と逃げようとしたが「ホントに同じです。そういうチームの中でふだんからトレーニングできるというのは刺激的」と述べた。

 そういう意味では、彼ら3人は日本代表であると同時に、浦和レッズの代表でもあるんだなあ、と実感した。今回最終選考で外れた長谷部、あのケガさえなければ…と思われる達也、さらには黒部や都築、山田、永井と、ジーコ監督時代に国際Aマッチを経験した選手はレッズに計9人もいる。それと、違う監督なら…と僕が勝手に思っている闘莉王(啓太とセットでお使いいただくと、より効果的です)もいる。あ、元五輪代表候補の鈴木啓太はもちろんピンでもおかしくないが。
 この4年間に招集された代表候補は66人。そのうち9人が現在レッズ在籍というのはJ1の18チームを考えればかなり多い(たしか磐田と同数だったような)。レッズが強くなってきたから多いのか、代表候補が集まってきたから強くなったのか。その言い方は両方とも少しずつ当たっているだろう。
 レッズがタイトルを獲得しだしたのは2003年から。レッズから日本代表選手が「再び」選ばれるようになったのは2002年から。代表選手の数がチームと比例する訳ではないが、やはりそれはリンクしている。
 そして、代表選手が3人抜けてもナビスコカップで勝ち抜けるようなチームでないと、3人の言葉の真実味がなくなる。ドイツで最後の親善試合をこなした3人に「ナビスコはベスト4に入ったぞ。でもドイツで活躍しないと再開したリーグで出番はないかもよ」と言ってやりたいものだ。

 昨日の記者会見で一番心に残ったのは、伸二の「そういうところ(レッズ)からワールドカップに出られるということで、胸を張って浦和レッズを背負って、日本という国を背負って戦いたい」という言葉。
 正直に言えば、02年のころから「今の日本代表は俺の(エラソーだが)代表じゃないから…」と斜めに構えがちだった僕だが、昨日を境に「俺の代表」という気が強くなってきた。ただ「日本代表」なのか「浦和代表」なのか、イマイチ確信がないのだが。
(2006年5月16日)
〈EXTRA〉
 ちなみに僕はワールドカップには行かない予定。テレビ観戦だから試合に影響を与えるはずはないが、日本の試合は応援しながら、3人とは一緒に闘っている気分になるだろうな。
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