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Weps うち明け話
#069
ユース3年
 先日の土日は、レッズファミリーが健闘した。

 ジュニアユースはクラブユース(U−15)選手権の関東予選決勝トーナメントで1、2回戦を勝ち抜き、ベスト4に進んだ。土曜日の1回戦を4−0で勝った段階で全国大会出場は果たしているが、関東大会の順位で全国大会のグループ分けが決まるから、上にいくに越したことはない。
 だが、それよりもベスト4になったことで、準決勝で柏U−15と対戦できる。それに勝てば大宮ジュニアユースと横浜Mジュニアユース追浜の勝者と決勝を戦う。大宮は鹿島、ヴェルディを破って上がってきているチームだし、横浜もレイソル青梅、ジェフ辰巳台を下している。Jクラブの下部組織と対戦することが、全国大会に向けていい経験になるはずだ。

 前週、クラブユース(U−18)選手権全国大会出場を逃がしたレッズユースは2日、プリンスリーグ関東の第8節、駒場スタジアムで小山南高校と対戦し、3−1で勝った。前半1−0でリードしていたが、後半32分に追い付かれた。ここ3試合、同じような展開を見てきたし、その結果は、負け、引き分け、PK負けだった。プリンスリーグでの成績はもう引き分けも許されない状況になっている。嫌な予感がしたが、35分と44分に勝ち越しと駄目押しゴールを挙げて勝ちを収めた。
 レッズユースは勝点12の4位だったが、もし引き分けていたら5位に落ちていた。そうなると自力で3位以内に入ることはできなくなる。踏ん張って高円宮杯全日本ユース出場ラインに残ったレッズユースに拍手だ。
 と言ってもまだ土壇場は続く。9日の最終戦で横浜Mユースに勝てばグループ3位以内が確定するが、それ以外だと他の試合待ちになる。さらに15日・17日に反対グループの2位・3位チームとの順位決定戦で2試合を勝ち抜き、総合3位になって初めて高円宮杯出場が決まる。もし4位〜6位なら、クラブユース(U−18)選手権の全国大会、あるいはインタハイの結果待ちになる。あと一歩、半歩の試合が3つ続いてクラブユース全国大会出場を逃がしたレッズユース。今度こそ僅差でも勝利を3つ続けて高円宮杯行きを決めてほしい。だいじょうぶ。あの悔しい3試合がきっと糧になっている。

 レディースはリーグ第7節のINAC戦を埼スタで行った。先制したが追い付かれ、1−1で前半を終了。後半からプリンスリーグの取材に移動する僕の後ろ髪(無いだろ!)を引いた。なので見てはいないが、終盤にPKを得て2−1で勝った。
 これで、なでしこリーグは前半戦7試合を終了。昨季、レッズより上位だったマリーゼ、伊賀、TASAKIに勝ち、女王ベレーザに引き分けた滑り出しだったので、残り3試合は大差で3連勝!と思っていたら、1−1、2−1、2−1と接戦続き。そんなに簡単にはいかなかったが首位に勝点2差の2位で折り返したのは、まずまず以上と言ってよさそうだ。

 レディースは9月3日まで中断。ジュニアユースは今週末の関東大会が終われば8月11日からのクラブユース全国大会までAチームの公式戦はない。ユースは7月17日の3位決定戦まで頑張ってもらって、秋の高円宮杯を待ちたい。
 結果だけならホームページを見ればわかることをくどくど書いてしまった。リーグ戦は休み。僕はワールドカップにも行かず、ドイツ合宿にも同行せず、余裕の日々を送っていたようだが、土日はあちこち飛び回っていた。そして思ったのはどこへ行っても見かけるレッズのサポーターの姿だ。
 ホームはもちろん、レディースで行った滋賀県守山、岡山県津山、ジュニアユースの秩父、草津、ユースの深川、那須。決して多くはないが、必ず声援を送るサポーターがいた。トップの公式戦と人数を比べることには意味がない。しかし個人個人の心境を見れば、トップの試合に出かけるときと大差はないかもしれない。いや、クラブユース(U−18)の関東予選最後の試合になったヴェルディユース戦(6月24日・那須)などは、トップのナビスコカップ川崎戦の第2戦と同じくらいか、それ以上の気持ちで試合を見守っていたに違いない。
 少なくとも僕はそうだった。

 下部組織、特にユースの場合は3年生になると後がなくなる。来年もレッズのユニフォームを着られる選手はわずか。毎試合毎試合が真剣勝負であることは、ある意味でトップの選手よりも厳しいかもしれないのだ。だから全国大会に出られるかどうか、あるいは予選リーグから決勝トーナメントに進めるかどうか、その瀬戸際の試合になると、見ているサポーターは祈るような気持ちになっているはずだ。それは高校のサッカー部もクラブチームも同じだろう。
 全国大会への道が断たれたときの、ユースの選手たちの涙。泣いたのはレッズユースだけではない。関東で、全国で、同じ意味の涙がいくつも流されたはず。そして今度こそ、と再起を誓ったはず。主人公はレッズだけではない。しかし僕の、レッズにプリンスリーグで勝って高円宮杯に進んでほしい気持ちは、あの涙を見てさらに強くなった。勝負の世界ほど自己中心的なものはないのだ。頑張れ、あと3試合、レッズユース。

 ユースの試合を見るとき、去年のある試合を思い出す。それが本題だったが、長くなりすぎた。とべこんちぬえど。
(2006年7月5日)
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