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Weps うち明け話
#070
悔いなく
 今季のレッズユースは、2つの全国大会に出られないことになった。クラブユース(U−18)は6月24日の関東9位決定戦の初戦でヴェルディユースに負け、道を断たれた。
 高円宮全日本ユース(U−18)は、地区予選にあたるプリンスリーグ関東の最終節で横浜Mユースに2−4で敗れグループ6位となり、出場権が与えられる総合3位は決定戦に出られず、繰り上がり出場の可能性もなくなった。

 クラブユースの関東予選、グループリーグ最終戦で当たったFC東京U−18戦は1−1の引き分け。この結果グループ3位となり、関東9位決定戦に回ったのだった。そしてヴェルディユースには2−2の末PK負け。2試合とも勝っていておかしくなかった。
 プリンスリーグの横浜M戦はスコアこそ2−4だが、0−3と大差をつけられてから、後半14分と34分に2点を取り返した。1点差に追い上げ、何度も同点にするチャンスがあったが決められず、イケイケで前がかりになったところを突かれてロスタイムに4点目を食らったもの。勝つチャンスはあった。

 勝てる試合だった。勝ってもおかしくなかった。勝つチャンスはあった。確かにそうだが、そういう試合が3回あって、一度も勝てなかったのだから、それが今季のチーム力、と言わざるを得ないだろう。それはそうだが、紙一重の差などサッカーではどう変わるかわからない。もしかしたら2つの大会とも全国に行っていた可能性もあった。若い年代は1〜2ヵ月で大きく変貌することがあるから、もしかして全国大会で昨年より上の成績を収める可能性だってゼロではなかった。
 もともとユースは全国優勝することよりも、高いレベルの試合を多く行って選手個人の能力を磨くことが本来の目的だが、全国大会に出なければ話にならない。引き分けも許されない、という追い詰められた状態でなく、五分五分の立場でFC東京や横浜Mともう一度対戦するのを見たかった。

 明日15日、千葉県の長生フットボールパークでレッズユースが戦うのは、関東総合11位〜14位決定戦の初戦。勝てば11位か12位をかけて17日に第2戦があるし、負ければ13位か14位を争うことになる。大きな違いがないようだが、実は12位と13位の間には大きな差がある。来季のプリンスリーグ関東に参戦できるのは今季の総合12位のチームまでだからだ。あとは1都7県でそれぞれ予選をやり、勝ちあがった8チームが加わって20チームになる。15日の初戦に勝つか負けるかは、今季ではなく来季以降のレッズユースの運営に大きく関わってくる。

 相手はジェフ千葉ユース。この決定戦に出てくるのだから同じ立場だ。しかし千葉は、クラブユース(U−18)の全国大会出場を決めている。しかも関東2位という成績だ。強豪と言ってもいいだろう。今季のレッズユースは、Jの下部組織に2勝1分け5敗と負け越しているから、最後に意地を見たい。
 この1〜2ヵ月。90分のうち、どこかにひずみが出て勝てなかった。立ち上がりが妙に消極的だったり、終盤リードを守り切れなかったり。高校3年生の選手にとっては、大きなものを背負って戦う最後の試合になるだろう。90分間で自分のすべてを出し尽くさないと、きっと後悔する。

 悔いのない戦い、というのは明日のような試合に使う言葉だ、としみじみ思っている。
(2006年7月14日)
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