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Weps うち明け話
#072
再戦
 いや、相手のコンディションやモチベーションがどうのこうの、と今さら言うのはナシだよ。勝ったんだし、しかも岡野−黒部のゴールシーンは迫力満点だった。ふだんのレギュラー3人は欠場だったけど、黒部、酒井が90分フル出場したり、西澤が埼スタデビューしたり、ネネや近藤が実戦復帰したり、いろいろな意味で意義の多いバイエルン・ミュンヘン戦だった。アレックスの後半の番長ぶりも、レッズでは珍しいんじゃない?

 ところで、試合前に発表されたルンメニゲ会長のコメント。
「近年日本に遠征する欧州の名門クラブは増加傾向にありますが、フルメンバーで来日すると謳っておきながら、その約束を反故にし、クラブを支えてくれるファンのみなさんの期待を裏切っているという事実は…」
 最終的に、何人かは来日できなくなったけど、FCバイエルン・ミュンヘンは○○○や○○○○とは違います!という訳だな。レッズとのパートナーシップの絆の太さがうかがえる。選手は疲れて大変だっただろうけど、ワールドカップメンバーの多くがフル出場していたし、上記のコメントにウソはなかった。今後ホーム&アウェイで定期戦に、などという話も出ているが、そうなったら今度はレッズが誠意を示す番だな。

 でも公式戦とは違う。
 プロのサッカー選手が試合をするのだから、たとえ「花試合」と呼ばれるような大会でも、必ずある程度の水準は保たれる。試合にも局面でも負けたくない、という意識は見られる。でも公式戦とは違う。それは仕方がない。
 海外の強豪と公式大会で対戦する機会。日本では、ACLかA3しかない。
 A3はこれから続けていくことで権威がついてくるんだろうけどそれにしても東アジア王者どまり。やはり世界に続く道はACLだ。中国や韓国、中東のクラブチームとの対戦も楽しみだが、そこで優勝すればヨーロッパチャンピオンや南米チャンピオンと、「花試合」ではない真剣勝負ができるかもしれない。そこで、どんな戦いができるかが本当にチームのレベルを知ることになる。

 ワールドカップのアジア予選、特に本大会前年の最終予選は日本でも大変な話題になる。しかしACLは、クラブワールドカップのアジア予選と言ってもいいのに、日本では盛り上がらない。日本代表チームと1クラブチーム(出るのは2チームだが)の違いだけではないだろう。両チームは日本を代表して闘うのだから、もっと日本のサッカー界、マスコミが後押ししてもいいはずだが、何か違う。これも実績を積んでいくしかないのか。
 日本のチームがACLで最低でもベスト4の常連くらいになっていれば、世界まであと少し、ということでマスコミの熱の入れ方も違ってくるのだろうか。それにしても、そのクラブのファン、サポーターが盛り上げなければ話題にはなりにくい。

 やはり来季ACLに出場するレッズにかかっているのかな、と思う。どの国のチームといつ当たるのかによっても違うが、レッズファン、サポーターが大挙してアジアのアウェイゲームに出かけ、水曜夜のホームゲームも満員にする。もちろんグループリーグを勝ち抜き、決勝トーナメントに進出する。そうすることで、日本国内でもACLがクローズアップされるだろう。休みを取ったりお金をためたりと、サポーターの負担は大きいから、僕が能天気に「行け、行け」と言うのは失礼かもしれないが、日本で一番それをいとわないのもレッズサポーターだ。後援会や旅行会社のバックアップもあるだろう。来年の話だが、ぜひ一緒に行きましょう。

 ミュンヘンでFCバイエルンと対戦する。それもいいが、クラブワールドカップの場で両チームが顔を合わせる。それが再戦の場として最高なのは言うまでもない。
(2006年8月2日)
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