2試合続けて、エンドが通常と逆だった。「通常」というのもおかしいが。
だから磐田戦の終了の笛は青いサポーターの前で聞いた。
磐田サポーターの喜びが激しく伝わってきた。正直言って、びっくりした。もちろん試合に勝ってサポーターが喜ぶのは当たり前だが、これまでヤマハスタジアムでレッズが負けたときに彼ら、彼女らはあんなに喜んでいたっけ?磐田が優勝争いの常連だったころは、喜ぶにしても「勝って当然」のようなムードがあったような気がする。
新潟、大分で負けたときに感じた、勝利の瞬間の爆発的な相手サポーター喜び。岡野が「レッズ戦だと相手は何倍も燃えてくるんだから、こちらもそのつもりでやらなきゃだめ」と大分戦の後に言っていた。土曜日の磐田戦でレッズが緩んでいたとは思わないが、磐田サポーターは新潟や大分の人たちと同じような感情でレッズを見ていたのだろうか。
あのとき、次々といろんなことを思った。
レッズに勝つことが大きな喜び。相手サポーターにそう思われる存在になってきたのか。
いつまでも王者気分を引きずっていない磐田サポーターは、ある意味で立派かも。
王者時代より減っているみたいではあったが。
でも、まだレッズは王者になっていないんだから、そんなことをうれしがっててどうする!
それにしても川口、当たりすぎ。相手がレッズということに加えて、GKが代表で一緒の山岸だから、よけい燃えたか。
などと、終了直後に思ったことを反すうしながら新幹線で1人帰ってきた。
今季初めてのリーグ戦3失点。前節の川崎戦では先制点を取ってから逆転される、という今季初めてのことがあった。やはり終盤。無傷では終われないようだ。
川崎戦の引き分けで、ガンバと勝点5差から3差に縮まっちゃう…と思ったら逆に6差に広がった先々週末。これで秒読みか、とまでは思わなかったが、流れは来てる、と感じたことは白状しよう。千葉戦のあとの勝点3差のまま動かず来ているよりも、なまじ3→5→6と広がった後の→3だと、よけいに追い上げられる気が。選手の方がよっぽどシビアに現実を見ているなあ。1節で順位が引っくり返ってしまう緊張感を持ちつつ、あと5試合戦っていかなくてはならないことを自覚しなくては。そういう環境でシーズン最終盤を迎えられることに感謝し、それにこたえるべく粛々と仕事をする。そんな週明けだ。 |