Weps うち明け話
#083
そして勝点3差
 2試合続けて、エンドが通常と逆だった。「通常」というのもおかしいが。
 だから磐田戦の終了の笛は青いサポーターの前で聞いた。
 磐田サポーターの喜びが激しく伝わってきた。正直言って、びっくりした。もちろん試合に勝ってサポーターが喜ぶのは当たり前だが、これまでヤマハスタジアムでレッズが負けたときに彼ら、彼女らはあんなに喜んでいたっけ?磐田が優勝争いの常連だったころは、喜ぶにしても「勝って当然」のようなムードがあったような気がする。
 新潟、大分で負けたときに感じた、勝利の瞬間の爆発的な相手サポーター喜び。岡野が「レッズ戦だと相手は何倍も燃えてくるんだから、こちらもそのつもりでやらなきゃだめ」と大分戦の後に言っていた。土曜日の磐田戦でレッズが緩んでいたとは思わないが、磐田サポーターは新潟や大分の人たちと同じような感情でレッズを見ていたのだろうか。

 あのとき、次々といろんなことを思った。
 レッズに勝つことが大きな喜び。相手サポーターにそう思われる存在になってきたのか。
 いつまでも王者気分を引きずっていない磐田サポーターは、ある意味で立派かも。
 王者時代より減っているみたいではあったが。
 でも、まだレッズは王者になっていないんだから、そんなことをうれしがっててどうする!
 それにしても川口、当たりすぎ。相手がレッズということに加えて、GKが代表で一緒の山岸だから、よけい燃えたか。

 などと、終了直後に思ったことを反すうしながら新幹線で1人帰ってきた。
 今季初めてのリーグ戦3失点。前節の川崎戦では先制点を取ってから逆転される、という今季初めてのことがあった。やはり終盤。無傷では終われないようだ。
 川崎戦の引き分けで、ガンバと勝点5差から3差に縮まっちゃう…と思ったら逆に6差に広がった先々週末。これで秒読みか、とまでは思わなかったが、流れは来てる、と感じたことは白状しよう。千葉戦のあとの勝点3差のまま動かず来ているよりも、なまじ3→5→6と広がった後の→3だと、よけいに追い上げられる気が。選手の方がよっぽどシビアに現実を見ているなあ。1節で順位が引っくり返ってしまう緊張感を持ちつつ、あと5試合戦っていかなくてはならないことを自覚しなくては。そういう環境でシーズン最終盤を迎えられることに感謝し、それにこたえるべく粛々と仕事をする。そんな週明けだ。
(2006年10月30日)
〈EXTRA・1〉
 まったくの個人話。今回の磐田遠征で新幹線から東海道線に乗り換えた「掛川駅」。ああ、1ヵ月前にここであったんだ。
 今年の5月ごろだったろうか?話を聞いてすぐにカレンダーを見た。
 9月23日?ホームゲームの日じゃん!行けないよ!
「よしだたくろう&かぐや姫 in つま恋 2006」
 31年前、同じ顔ぶれのコンサートがあった時、僕は18歳。浪人中で京都にいた。前年まで石川県で高校生をやっていた僕は、コンサートやライブに行く習慣がなかった。高校生でもしょっちゅう行っていた友達はいたが、小松市という都会でなく加賀市塩屋町という片田舎に自宅があった僕にとっては、金沢も大阪も同じ大都会で、世界が違った。ましてや浪人中に京都から静岡まで出かける勇気はなかった。
 今はプロレスやコンサートに行くのにハードルは少ない。そのイベントへの「行きたい度」と仕事の忙しさが天秤にかけられ、どうしても行きたければ何とか仕事をやりくりして行く。だが試合当日はだけは厳しい。断念した。
 もし、10月28日にあったとしたら、途中からでも行っただろうな。試合の帰り、磐田駅で飛び乗った電車が掛川に着いたとき、そう思った。でも、この時期に野外コンサートはあり得ないよな。

〈EXTRA・2〉
 こっちは自分で決められる。ちょっと早いけど日程は大事だから業務連絡。
今年の「レッズサポーター望年会」は12月17日(日)に浦和市内で行います。
翌日が月曜でもあるし、夜にはクラブワールドカップの決勝もあるので、詳しい時間は未定ですが今回は日中に行うつもりです(早くて11時開始、遅くて16時終了)。正式な募集はリーグ戦終了後の12月4日(月)にこのコラムEXTRAで。参加希望の方は日程だけ入れておいてください。
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