Presented by 埼玉縣信用金庫
Weps うち明け話
#085
残り3試合の因縁
 ネタがないときの探し方は、数字(記録)調べ、因縁見つけ、コメントチェック…、いろいろある。
 その中でも好きなのは、因縁かな。偶然の産物に、自分の力でドラマにするというか、命を吹き込んで一人歩きさせるというか。
 で、もしかしたら誰かがもうネタにしているかもしれないけど、レッズのホームゲーム連続無敗記録。先日の横浜F・マリノス戦で20に達し、Jリーグ記録に並んだ。記録を狙っている訳ではないが、Jリーグ新記録を2つ更新すること=2006リーグ優勝になるんだから、これは達成したい数字だ。
 で、その20試合連続がいつから始まったかというと、「去年、アウェイ鹿島戦の後の大分戦で負けたのを最後に」としか覚えていなかったのだが、その次のホームゲーム、すなわち20試合の1試合目は9月24日の横浜M戦だった。
 横浜Mと言えば埼スタを初めてホームで使ったときの相手で、01年10月13日、レッズは0−2で負けた。それ以来、レッズホームでのリーグ戦対横浜Mは、5戦して2分け3敗。3敗は0−2、0−1、0−3だし、2引き分けはスコアレスドロー。勝ったことはおろか1点も取ったことがなかった。ナビスコでは勝ち、チャンピオンシップでも90分では勝ち、日産スタジアム(横浜国際)でのリーグ戦は勝っているのに、ホームのリーグ戦では勝てなかった。
 その横浜Mに勝てなかった最後の試合が、20試合連続負けなしのスタートだったのだから、これは因縁以外の何物でもないだろう。2004年、リーグチャンピオンを奪い合って負けた相手が、今は因縁探しだけに登場するのは寂しいが、F・マリノスがいつまでもこのままのはずがない。逆に彼らから見れば「Jリーグ記録に並ばれた」悔しさが因縁として残ったかもしれない。いつかはレッズがまた屈辱を味わわないとも限らない。

 現在首位で残り3試合。この状況で思い出すのは04年の名古屋戦、ならいいのだが、僕は03年の清水戦を思い出してしまう。11月3日にナビスコで優勝し、次のリーグ戦で東京Vに5−1の大勝。セカンドステージで初めて首位の座に就いた。ダブル優勝へ意気込んだが、残り3試合の初戦で清水に0−1、次の名古屋に1−4で連敗し、最終節前に望みが消えてしまった。
 あのとき日本平と瑞穂で味わった、体の中の血が沸騰する思いと冷たくなっていく感覚は、おそらく一生忘れないだろう。優勝シャーレにかかった手の指が一本ずつはがされていった。
 あのときは勝負をかけた試合がアウェイ2連戦。しかもエメルソンが2試合出場停止だった。今季はホームが2試合。勝点差も違う。出場停止は(今のところ)いないし、いたとしても変わらない力のメンバーが控えている。今さら3年前を持ち出す必要などないかもしれないが、チーム相手の因縁ではなく、状況の因縁ということで取り上げた。まずは明日の甲府戦に勝つことで、「残り3試合の因縁」を払拭したい。
(2006年11月22日)
〈EXTRA・1〉
 日付の因縁、というのもある。7年前の今日は、市原、平塚に連勝したあとでJ1残留に勢いを得て翌日を待っていたような記憶がある。しかし、V川崎に2回先行しながら引き分け。11.23という日付にも因縁を感じている。これも払拭しなくては。

〈EXTRA・2〉
 もちろんF東京の因縁も忘れていないし、G大阪との因縁なら3部作くらい書ける。それはまた別の機会に。
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