Weps うち明け話 文:清尾 淳

#391(通算#756)

行っておいて損はない

 日本のホームで、それも埼スタでワールドカップ出場が決まってホッとしたというところだが、関係者にとってはホッとしたどころではなかっただろう。そういう心境を思いやって、さらにホッとしている自分がいる。日本代表に関しては、浦和レッズへの関わり方とまったく次元が違うので、本当にそれしか言いようがない。昨日も、レッズサポーターと一緒にさいたま市内のバーで飲みながらテレビを見ていた。画面の中に知った関係者やカメラマンの顔を見ると、ビールを飲んでいる自分が少し後ろめたくもあった。でも僕のような人間でも取材に行っておいて損はないかもしれないが、もっと切実な仕事の人たちの取材スペースを奪うことになるのはよろしくない。

 ワールドカップをめぐるサイクルは4つの時期に分けることができるように思う。
 一つは、前大会が終わってから次の日本代表監督が決まるまでの時期。
 そしてアジア予選を突破するまでの時期。これが一番長く、険しい。
 予選を突破してから本大会までの時期。内容が取り沙汰される次期だ。
 最後に本番。

 昔はわからなかったが、出場5回目を振り返ると、こんな感じなのかな、と思う。今からは3つめの段階で、これから来年の本番にかけて、チームのレベルアップを図る戦い――アジアで勝つのと本番で勝つのとではだいぶ要求されることが違うはずだ――があり、同時に選手のレベルでは最終メンバーに残る戦いがある。これまでの第2段階とは違う興味と、よりシビアな目が日本代表を見つめることになるのだろう。

 日本代表を何年も取材するという仕事をしたことがないので、これ以上のことはわからない。
 それよりも、今日から始まる浦和レッズの北海道キャンプ。そっちは興味どころではない。今季、優勝争いをしていくとしたら(そのはずだけど)、このキャンプを全部見ておかないといけないのではないか。そんな気がして頭から終わりまで行くことにした。いま羽田空港で、周りに選手たちの姿をチラチラ見ながらこれを書いている。
 もちろん実質1週間足らずのこのキャンプで決定的な何かが行われるわけではないだろう。それでも「見ておかないと」という気にさせるのが自分とレッズとの関係であり、「見ておいて損はないぞ」と思わせるのが今季のレッズだ。
 そう言えば試合そのものが、「見ておいて損はない」ものが多かったのではないか。

(2013年6月5日)

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