Weps うち明け話 文:清尾 淳

#397(通算#762)

2試合の成果

 10日の練習試合は、第1試合の相手がコンサドーレ札幌、第2試合が北海道教育大岩見沢だった。札幌戦には今季公式戦で多く戦ってきたメンバーが出場。教育大岩見沢戦には、それ以外のメンバーが出た。マルシオ、関口、矢島の3人は、第1試合に途中出場し、第2試合では先発した。
 
 札幌戦の後半、平川に代わってマルシオが入ってからは、森脇が一列上がり、阿部が右DFへ、柏木がボランチに下がり、そこへマルシオが入るという、中断前に何度か見られた形になった。そして興梠と啓太に代わって関口と矢島が入ったときは、マルシオが1トップ、2シャドーが原口と矢島、ボランチに阿部が戻り、森脇も元の右DFへ。右ウイングバックに関口という形になった。

 札幌戦は5−0だったが、バリエーション豊かな5点だった。
 1点目は梅崎の速いグラウンダーの左クロスを興梠がスライディングで押し込んだもの。興梠が滑らなければ届かなかっただろう。2点目は啓太の縦パスを受けた原口が持ち上がり、相手を引き付けて右前方へパス。興梠が右に流れながらシュートをファーサイドに決めた(オフィシャルサイトの写真はそのときのもの)。以上が前半の得点。
 3点目は原口。ボランチに下がった柏木から長めのパスをもらい、左からゴールへ。いわゆる原口ゾーンだが、右足でファーサイドに巻いて打つシュートではなく、左足で威力のあるボールをGKの近くに通した。4点目は興梠のハットトリック。啓太がドリブルで持ち上がり、絶妙のタイミングでスルーパス。興梠はちょうど2点目と逆に左へ流れながら、やはりファーサイドに決めた。
 5点目は関口の左クロスをゴール前でマルシオが受けたがシュートに至らず小さくクリアされたが、それを拾った森脇が左足でミドルシュートを決めた。

 J1の公式戦なら、もっと興梠に厳しいマークがつくだろうし、どのチームもレッズの特徴をよくつかんでいるだろうから、ボランチに下がった柏木がフリーで配球できることは少ないだろう。しかし、5点ともゴールに関わった選手が違うこと、パターンも違うことなど、練習でやったことを試すには良い機会だったのではないか。
 特に興梠は「後半戦は、自分が点を取って勝つ、という気持ちでやる」と宣言したが、その予告編みたいな3ゴールだった。

 岩見沢戦は始まって5分で失点したが、エリア内でハンドを取られたもの。それ以外に危ない場面はなかったように記憶している。
 攻撃で目立ったのが矢島。マルシオのシュートをGKが弾き、それを拾った阪野からパスを受けて同点ゴールを決め、続いて野田からパスを受けてゴール前にパスを送り、マルシオのゴールをアシスト。後半は、スルーパスで阪野のゴールをアシストするなど、出場している間の3ゴールにすべて絡んだ。それだけでなく、惜しいシュートがラストパスが何度なくあった。大学生相手とはいえ、この試合の「最要注意人物」だった。

 その矢島に代わって入ったのが山田直輝。対外試合は1年3か月ぶりということになる。フルコートでの試合も同様。遠い小樽の地なのに、交代のとき拍手が起きたのには驚いた。全国のレッズファンが待ち望んでいた復帰だった。
 とにかく直輝がピッチでプレーしているのを見るだけで僕も感動モノだったのだが、まさかゴールまで見られるとは思わなかった。直輝とわかって撮ったわけではない。永田拓からの速いクロスが誰にも合わず流れていったのを、右の岡本が拾ってゴール前へ。誰かが飛び込んで来て合わせた、と思ったら直輝だった。ピントが合った(少しアマいが)のは僥倖だ。オフィシャルサイトに載ってる写真では左足シュートのようだけど、実は右足。サイトメンバーズにはシュートの瞬間の写真が載っている。
 その数分後、今度はスルーパスに抜け出しGKと1対1になった場面で、シュートを打つのが遅れ、GKに詰められてしまったのはご愛嬌か。

 ゴールまで決めてしまうと、さあ直輝の公式戦復帰はいつ? という話になってしまうが、それは我慢しよう。1年3か月離れていた試合勘をすべて取り戻すには、だいぶかかるだろうし、体力もかなり落ちている。今のレッズの前線は、それほど台所事情が苦しいわけではないから、急がせる必要はない。「早く試合に出たいけどあせってはいない」。この直輝の心情を僕たちも理解しよう。
 
 5−0、4−1という練習試合の結果は、相手のこともあるから、大喜びするほどのものではない。だが、再開後が大いに楽しみになる事柄がいくつか見えた2試合だった。
(2013年6月11日)
EXTRA
 昨日は暑いほどだったが、風も少しあり、それほどきつくはなかった。だが快晴の中での試合は久しぶりだったので油断した。日焼けするのは気にしないのだが、アジャスターのあるキャップを写真撮影中、後ろ前にかぶっていると、額に白い焼け残りがついてしまうのだった。しかも計4時間…。これも試合で生まれた成果(?)か。
 天候に恵まれたキャンプを終え、チームは今日、浦和に帰る。

阪野にスルーパスを出した矢島。他にも多くのチャンスを作った(6月10日、岩見沢戦) 直輝のシュートは左ポストに当たりゴールインした(6月10日、岩見沢戦) おい、2点目かよ! と思わせた場面。GKを抜ききれなかった(6月10日、岩見沢戦)

(2013年6月11日)

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