Weps うち明け話 文:清尾 淳

#403(通算#768)

対策会議

 6月某日、某所。

A「ミハイロ・ペトロヴィッチが監督になってから、うちとの対戦成績は3分けか。分が良いとは言えないな」

B「長居では1−1、2−2で、埼スタでは0−0です。ホームで点を取られています」

A「そのままナビスコの準々決勝のホーム&アウェイに当てはめると、アウェイゴールで負けるということじゃないか」

C「でも、去年のナビスコカップでは、埼スタで勝ってますよ。しかも4−1で」

B「あのときは、向こうがかなりメンバーを替えてきていましたよ。連戦でしたから」

A「今回は週1回のペースだし、準々決勝だからリーグ戦と同じメンバーで来るだろう。5月6日のリーグ戦と同じような結果になっては、第2戦が不利だな」

B「あのぉ…、イチかバチかの案があるんですが」

A「何だ? 言ってみたまえ」

B「今度の第1戦では0−2ぐらいのスコアで惜敗する、というのはどうでしょうか…」

C「何を言ってるんだ、君は!ホームで失点して、しかも負けるなんて、この試合では一番あってはならないことだぞ!」

A「まあ、待ちたまえ。B君、その意図は何かな」

B「浦和の攻撃をゼロに抑えるのは難しいと思います。たとえうちが勝ったとしても3−2ぐらいのスコアになれば、第2戦の埼スタでひっくり返されてしまうかもしれません。ここは肉を切らせて骨を断つ戦略で行きましょう」

A「そのマグロの解体ショーみたいな日本語は、よくわからないな。具体的にどうするのかね」

B「なまじ2−2ぐらいで引き分けると、第2戦の埼スタでは勝負をかけて全力で来るでしょう。そうなると、厳しいものがあります。しかし、どうせ浦和に点を取られるなら、セレッソ弱いぞ、と思わせるような試合をして、スコアも0−2ぐらいで終われば、向こうは選手もサポーターも、この準々決勝は勝ったもも同然、と思うんじゃないでしょうか」

C「実際、0−2をアウェイでひっくりかえすのは厳しいじゃないか。そんな戦略はあり得ないだろ」

A「いや、待て。そうでもないぞ。第2戦でこちらが先に点を取れば、状況はガラリと変わる」

B「そうなんです。1−2になれば、あと1点で振り出しですからね。もし2−2になったら、今度は浦和が不利になります。うちが3点目を取ったら、浦和はあと2点取らないと負けるんですから」

A「埼スタで、うちが2−0にするのは、普通なら簡単なことではない。しかし第1戦でエサを撒くことによって、相手を油断させ、それを可能にできるというわけか」

B「そうなんです。第1戦0−1では、浦和も油断しないでしょう。0−3だと後がきつくなります。ギリギリのところが0−2なんです。しかも、本当はもっと取れた、と思わせるような試合内容で0−2にするのがベストなんです」

A「なるほど。相手の油断に輪をかけさせるんだな。うん、検討に値する案だ。今日から試合まで、その練習だ」

 続…かない。
(2013年6月29日)
EXTRA
 などという会話がセレッソの強化会議でなされたはずはないが、MDPの投稿に「勝ったも同然」というようなものもあり、危機感を抱いた次第。
 明日の第2戦、いかにいつもの試合と同じように臨むかが最も大事なことだ。もしもスタンドが「もう勝った」というムードに包まれていたら、ピッチで戦う選手たちと一体で闘うことは難しいだろう。ウソだと思って(ウソだけど)、上記のような戦略をセレッソが立てていると想定し、それには乗せられないぞ、俺たちは必死に戦って勝つんだ、と思って埼スタに向かってもらえれば…。

(2013年6月29日)

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