Weps うち明け話 文:清尾 淳

#408(通算#773)

借金

 プロ野球のニュース番組で、「貯金」とか「借金」という言葉が日常的に使われる。
 試合の勝ち数が負け数を上回れば貯金、逆なら借金というわけで、成績のだいたいの目安を示すものだ。6チーム中1〜3位をAクラス、4〜6位をBクラスというが、それよりももっと正確でないように思う。借金があるからといってBクラスとは限らないし、貯金が10あっても首位ではないかもしれないのだから。

 Jリーグで、そういう表現をあまり聞かないが、僕は「1試合平均勝点2」というのを優勝ラインの目安に置いて、そことの差を貯金、借金と考えている。リーグの前半戦では、他チームと勝点を比べて上だ下だというより、その方が正確に自分たちの位置を把握できる。

 そういう意味で今季のレッズは、長い中断前、5月29日(水)の仙台戦まで13試合で勝点27だったから、貯金1だった。途中、連敗はあったがまずまず順調に推移してきたと言える。7月6日から4連戦という形で前半戦の残り4試合を迎え、そこで貯金を増やしておきたかったが、4試合で勝点4しか取れなかったのは誤算だった。その結果、リーグ前半戦を終えた時点での勝点は31。目安から言えば、借金3ということになる。

 そこから2週間後の後半戦開始を前に、こう思った。
 後半戦の目安も当面は1試合平均勝点2だが、これに前半戦の借金返済が加わり、17試合で勝点37のペースで行くことが求められる、と。
 また、後半戦は徐々に順位の重みが増して来るから、首位の広島との勝点差を考えなければならず、第17節現在の差、勝点5を上積みすると、17試合で勝点39が必要だ。1試合平均約2.3の勝点になる。

 後半戦は磐田、広島に連勝して始まった。
 広島戦の勝利は、首位との差を広げず縮めたということ、同じサッカーを標ぼうするチームに勝ったということ、ホームで5月18日以来の勝利を挙げたということ、4万人を超える入場者―とりわけ夏休みで多くの子どもたちにレッズの得点シーン3回を含む勝利を見せられたということなど、非常に意義ある勝利だった。

 だが、まだ後半戦のスタートだ。
 1分け2敗の後で2連勝では足りない。次の名古屋戦で勝って、ようやく前半戦終盤の不調をカバーしたことになる。
 また勝点も、名古屋に勝ってようやく1試合平均2に戻る。
 レッズの借金というのは、シーズン中の勝点ではなく、ホームタウンやサポーターから受けた支えと、もたらした喜びや栄冠の数、大きさを比べて使う言葉のような気がする。それも正鵠を射た表現ではないかもしれないが。

 とにかく明日、勝点で優勝ペースに戻すこと。後半戦の早い時期にそれを実現することが、いま一番大事なことだ。

(2013年8月9日)

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