Weps うち明け話 文:清尾 淳

#410(通算#775)

今季初

2010 1節 4
2011 16節 6
2012 1節 5
2013 21節 1

 この数字が何か、パッとひらめいた人? いたら賞品あげますので申請してください。

 パッとわからなくても、考えていくと推測はできそうだ。最初の数字はもちろんシーズン。次はそのシーズン初めて記録した試合。最後はそのシーズンの通算数。そう見当をつけていくと、2010年から始まり今季まで続いているということは…、そうか! 柏木陽介のシーズン初ゴールとそのシーズンの得点か!
 惜しい。柏木のリーグ戦ゴール数は10年=4点、11年=5点、12年=6点で、上の数字と似ているが、今季はすでに4得点しており、初ゴールの節も違う。

 答えは柏木のシーズン初警告試合とシーズンの通算警告数だ。もちろん今季については現在の数。
 柏木はこれまで警告に関して、ほぼ“人並み”に受けていた。試合にほとんど出ているから1シーズンに少なくとも3回、あるいは6回受けており、出場停止はあっても1回。2回目の出場停止はない。
 そしてシーズン初警告も、前半戦のうちに受けていた(08年のJ2時代を除く)。
 
 坪井慶介のような選手を別にして、これらは本当に“人並み”なので、柏木の警告についてあまり気にしたことはなかった。もちろん警告3枚の選手は常に意識しているから、4枚目をもらったときには、「あちゃー」と思ったものだが。
 しかし今季、6月の中断期間にいろいろ整理しているとき、MDPの「REDS ON RECORD」(選手の出場リスト)を眺めていて、柏木の欄に「C」(警告の記号)が一つもないのに気が付いた。まさかミスってないだろうな、と確かめたが大丈夫だった。それからはずっと気にしてきた。

 口にしたり書いたりしたら、とたんに警告をもらってしまいそうな気がして黙っていたのだが、先日の大分戦の前半31分、今季初の警告を受けてしまった。「うそ!」と思わず口走った。倒れそうになってバランスを取るため上がった手にボールが当たった感じだったのでファウルは取られても警告はないだろうと思ったが、西村雄一主審は柏木が手でボールをゴールに入れようとしたとでも判断したのだろう。昔、ウーベ・バインが高いクロスに対してヘディングが届かずバレーボールのスパイクのように手を上げて触ろうとし、警告をもらったことがあるが、柏木はゴールに背を向けており、あんなところで「神の手」を出すはずはない。
 この試合はハンドあるいはノーハンドの判定をめぐって攻守にわたりスタンドが騒然となる場面が多かったが、この場面で柏木が「故意に手を使った」と判断されたのは残念だった。今季、どこまで警告なしで先発を続けていけるか楽しみだったのに、こんな形で警告をもらい途切れてしまったのが一番残念だった。

 これまで遠慮していたのだが、このことに関して柏木本人に聞くと「そう、今年はフェアプレー賞狙ってたのに!」と、本当に残念そうだった。
 今季の柏木の警告の少なさは、もちろん警告を受けないようにと意識してきたには違いないが、それが可能になっているのもやはりチームと本人の調子が良いということの証明にもなるだろう。
 そう。チーム自体も警告が少ないのだ。調べると昨季は21節現在で32の警告(1試合2枚の警告も2枚としてカウント)があったが、今季は現在23。阿部の退場(清水戦)を警告2枚にカウントしても25。MDPの3ページに両チームの登録選手が載っているが、そこの警告数を見ると、他チームはかなり多くなっており、警告3枚の選手も少なくない。レッズはまだリーチの選手がいない。

 今季の柏木は、ボールを奪われて無理に取り返すとか、イライラしてプレーが粗くなってしまうとか、主審に文句を言ってしまうという場面が非常に少ない。ボールを奪い返すときもクリーン、かつ上手に身体を入れてマイボールしてしまう。
 残念ながらフェアプレー個人賞の対象からは漏れてしまうが、それはそれとして、これからの13試合も同じように、レベルの高いパフォーマンスを見せて欲しい。
 それも、間違いなく優勝につながることの一つだ。

(2013年8月23日)

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