Weps うち明け話 文:清尾 淳

#412(通算#777)

特長は消さずに

 清水エスパルス戦は、7月6日のヴァンフォーレ甲府戦以来、8試合ぶりの完封勝利だった。
 今季リーグ戦での無失点勝利は、第2節の名古屋グランパス戦に始まり、第4節のアルビレックス新潟戦、第6節のベルマーレ湘南戦と1試合おきに続いていたのだが、それから急にインタバルが長くなってしまった。
 
 今季通算45得点は川崎フロンターレに続きリーグ2位。だが通算失点は30で、少ない方から数えてリーグ7位タイ。このことろ指摘されるように、優勝争いのチームにしては失点が多い。
 先日、柏レイソル戦の後、あるサポーターから「私は味方のゴールに点を入れられるのを見たくない。点が入るのはいいけど、6対2で勝つよりも1−0で勝つ試合の方が好き」と言われた。意見はさまざまあるだろうが、レッズの失点シーンを見たくないのは当然だ。特にアウェイで失点すると、ほとんどのスタジアムでは、ファン・サポーターだけでなく、場内アナウンスなども大騒ぎするから気分が悪いこと甚だしい。もちろんホームのサポーターのためにやっているのだから文句も言えない。

 清水戦で無失点勝利したのは、やはり大分戦の3失点を始めとして、このところ失点が続いているから守備陣がかなり意識したことは間違いないだろう。森脇はほとんど、槙野もあまり、両ウイングバックを追い越しての攻撃参加はなかった。
 ただ、それはレッズの攻撃の特長を鈍らせることにもなる。守備に力を入れながら、DFも積極的に攻撃参加するという特長を維持できるなら、それに越したことはないが、そのバランスは難しい。

 何試合ぶり、ということでいうと、柏木が10試合ぶりに得点した。 
 チーム通算得点でリーグ2位のレッズだが、個人得点ランクの10位以内には誰も入っていない。だからMDPにも得点ランク上位を載せる気が起こらない(笑)。そろそろ、はみ出しにでも載せないといけないが。
 しかし、これが5得点以上している選手を数えると、レッズは興梠、原口、那須、柏木、マルシオと5人で、リーグで一番多いのだ。得点が少数の選手に集中せず、多くの選手のバラけているということは、相手にとっては嫌だろう。
 いま興梠と原口の得点は8で、ランクトップの大久保が17。得点王争いにレッズの選手が絡むのはちょっと難しそうで残念だが、今の状態はチームにとって悪いことではない。

 守備を意識しながらも攻撃の特長をあまり消さずに戦う。無理なことを要求されるが、それを少し進めていく時期だ。
 明日の横浜F・マリノス戦は、昨日も書いたように大一番。ミシャは「自分が浦和に来て、一番首位に近いところにいる」と語った。やはり首位の座を手に入れるには無理をしなくてはならない。
 また、先に点を取るまでは失点しないように万全の注意を払って欲しいが、過去3試合を見ると、いずれもF・マリノスに先制されている。そして、いずれも追いついている。今季のホームゲームでは一時逆転に成功している。そこから先はまた次の勝負だと思う。先制されることが、イコール負けではない。「また失点した」とヤイノヤイノ言わずに、最後に勝つことを信じたい。

 ところで得点者が多い、という今季の特長。前線の3人が厳しいチェックに遭うだろう明日は、久しぶりの選手、あるいは今季初の選手がスコアラーになるような気がする。
 僕の予想では、彼です。

(2013年8月27日)

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