Weps うち明け話 文:清尾 淳

#413(通算#778)

苦戦の後につくづく思った

 新潟戦はやはり苦戦だった。
 
 第4節の新潟戦も苦しかった。レッズは前半6分にセットプレーから槙野がゴールを決め、楽勝かな、思っていたらとんでもない。あらゆる場面で厳しいプレスに遭い、しかもそれが終盤まで続き、アディショナルタイムにマルシオが2点目を決めるまで、息苦しさを覚えた試合だった。自分の誕生日の1日前で、(55歳、最後の苦労だな)と思っていた記憶がある。

 31日の試合もそうだった。後方からじっくりつなぎ、相手の綻びを作って攻撃を仕掛けるというレッズの形が、かなりの時間封じられていた。「前から来てくれる相手の方が、それをかわせばスペースがあるからやりやすい」とはレッズのDF陣が常に口にすることだが、新潟はレッズの最終ラインだけでなく、中盤の選手も厳しく狙ってきた。GKの加藤から自陣の誰かにつないでも、ビルドアップが難しく、また戻すことになる。
 先制点が取れていれば、それでもいいのだが、0−0のまま時間が経過するのは避けたいから、攻撃の際にトップへのロングパスが多くなる。ふだんであれば興梠のところに届いたものはかなりの確率でマイボールにできるのだが、長身DFの舞行龍ジェームズがかなり利いていて、いつもより起点になれなかった。

 レッズのサッカーをかなり封じられた試合、ということになるのだが、勝った。枠内へのナイスシュートをGK東口にセーブされていたが、最後に(時間的には後半17分だが)興梠がうまく決めた。
 この試合の勝因は、我慢したことと戦ったことだと思う。なかなか自分たちのサッカーができなくても、焦れて自滅することなく、局面で危ないシーンをしっかりつぶし、90分間集中していた。

 この日のMDPにも書いたが、強い闘争心だけでは勝てないにしても、強い闘争心なくして勝つことは難しい。いかに個人の能力が高かろうが、戦術が上回っていようが、プレーする選手が100%の力を発揮できなければ意味がない。楽して勝てるほどJリーグの各チームに力の差はないのだ。
 よく「残り試合はトーナメントのつもりで戦う」という言葉を聞くが、終盤に入ってからではなく、開幕から毎試合、そのつもりで戦われるべきだ。
 それくらいリーグ戦とは過酷だ。トーナメントの決勝と同レベルの闘争心を34試合のほとんどで、ときには中3日や中2日で出し続けなければならないのだから。
 新潟戦の後、つくづく思った。
「だから1シーズンを通して、それができたチームがリーグ戦の覇者になるのだし、そのチームがチャンピオンと呼ばれるのだ」

 さて、上記のセンテンスは、新潟戦のMDPのコラムに書いたものだが、そのとき続けてこう書いて、消した。
「2ステージのどちらかだけを制して短期決戦のプレーオフに勝てばチャンピオンになるのとは重みが違う」 
 これを書くと、違う方向に頭が行ってしまうので、戻すのに時間と文字数がかかるからやめた。
 だが、また2ステージ制あるいはレギュラーシーズンの後にプレーオフを設けるかもしれないという議論が再燃している。

 前にも書いたが、93年から04年まで12年間の試行錯誤を経て、1年を通じて最も成績の良かったチームがチャンピオンという、今の制度にたどりついたのを後退させることには反対だ。
 それ以外の施策で、Jリーグを健全に維持していく方法を、Jリーグの事務局だけでなく、各クラブも、それぞれのサポーターも、みんなで考え、行動していかなければならないと思う。

 しかし決してレッズサポーターだけでなく、反対の声が盛り上がった6〜7月以降、情報開示を含め、新たな提案が一般にわかる形で行われていないことは残念だ。
 #386や#406でも書いたが、サポーターは国政で言えば有権者のようなもの。しかもアクティブな有権者だ。それをもっと信頼し、依拠する形で進めることはできないのか。
 もちろん依拠の前には、相談がなくてはならないが。
EXTRA
 本文とは全く違う話です。

 10月19日(土)のアウェイ鹿島戦に、4000人のバスツアーで行こうという提案がサポーター有志からされている。
 2004年10月23日に、バス60台、3000人のツアーを敢行した経験を生かし、さらにそれを大きくした規模で行おうというものだ(MDPはみ出し話#347参照)。
 今回は、「清尾号」を出すつもりはなかったが、それによって参加者が増えるなら企画しようかと思う。

 ということで打診です。
「1人や2人では参加しにくいが、清尾号が出るなら行く」という人、メールください。
 なお、「行くつもりだが、清尾号が出るならそっちに乗る」という人は、とりあえずメールしないでください。あくまで、そういうバスがなければ参加しにくい、という人だけ、hag03546@nifty.comにメールを。もちろんこれが参加申込みではありません。
 金曜日ぐらいまでによろしく。

(2013年9月3日)

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