Weps うち明け話 文:清尾 淳

#417(通算#782)

回り道

 車で大原へ取材に行くときのルートを少し変えてみた。

 北浦和の事務所から大原へ行くには、国道中心と裏道中心の2通りがあり、国道は時間帯や日によって交通量が多くなり時間がかかる。五十日(ごとうび)で週末で雨などになると、時間帯に関わらず混む。
 なので、以前は多少面倒でも確実に時間が読める裏道を使うことが多かったのだが、どうしたはずみか、9月に入ってから国道系の道で行くことが多かった。一つの信号で直進するか、右折するか、そのときの交通状況と気分の問題で決まるようなものなのだが、何となくずっと国道系だった。

 気が付けば、9月に入って天皇杯以外、勝っていない。
 甲府戦が終わって最初に大原に行った24日(火)、そう思って裏道系で通うことにした。
 バカバカしい。俺がどの道を通るかでレッズの勝ち負け引き分けが決まるもんか。そうなのだが、思い込んだら駄目である。いかに右折しにくかろうと、国道がガラ空きだろうと、行くときは常に裏道を通る今週だった。

 計ったことはないが、実際の到着時間は数分も変わるまい。遠回りや後戻りをするわけではないのだ。走る道のりはきっとほぼ同じ。15分前後の時間が5分に縮んだり30分に延びたりすることはない(延びる可能性はあるが)。目的地の大原に、だいたいの時間につけばいい。


 リーグ戦の優勝争いと、道の選択は似たところがある。最初に首位に立ってずっと譲らなくても優勝。33節までずっと2位か3位でも、34節で首位に立てば優勝。どういう経路でも目的地につけばそれでいい。
 首位獲りのチャンスに勝てないレッズ、と言われてけっこう長い。今季の後半戦だけでも、19節で広島に勝って勝点差を2に縮めたが、20節で名古屋に負け。大分と清水に連勝し、首位と2位に勝点1差と肉薄したが、横浜FMとの直接対決に負け。新潟に勝って再び勝点1差にしたが、F東京に負け。しかし勝点2差で、まだ可能性を持ってホーム甲府戦を迎えたが、勝点1しか取れなかった。
 ヒット&アウェイ戦法でもあるかのように、首位に近づいたと思うとまた離れる繰り返しだが、大きく離れず、最後にスッと抜けばいい。

 たしかに、そういう考えもある。07年はそんな形で鹿島に優勝をさらわれた。筋書きが決まっているなら、それが劇的だ。
 だが、現実の世界は違う。広島と横浜FMが今後の8試合で必ず勝点を落とすと決まっているわけではない。勝てる試合、取れる勝点を、確実にモノにしておかないといけない。
 しかしレッズは、明らかにここ2試合で勝点3は取りこぼしている。相手のF東京や甲府を軽んじるわけではないが、最後の点が決まった時間を見れば、取りこぼした、と言っても傲慢ではないだろう。

 優勝争いと、道の選択の違うところ。僕の場合、大原にそこそこの時間に着けばいい。だが、ただ着いただけではな優勝したことにならない。それは34節を戦い終わったというだけだ。レッズがリーグ戦で目指す目的地とは優勝であって、日程をこなすことではない。言うならば、誰よりも早く到着することが優勝することだ。そのために回り道でも国道でも、とにかく時間をロスしてはいけないのだ。

 車に乗っているときは、いろんなことを考える。いま自分がしていることをリーグ戦にたとえればどうなるか。そんな流れで思いついたことを、そのまま書いたので強引なところはカンベン。だけど大原に急いでいるとき、いつも思うことは同じ。
 1時間かかる道を50分で行くことは不可能ではないかもしれない。しかし15分の道を5分で行くことは、まず無理だ。着く時間が決まっているときは、間に合うように出発しなければいけない。

 残り試合が少なくなるにつれ、落とした勝点を取り戻すのがだんだん難しくなる。
 あと8試合だ。明日の湘南戦は絶対に勝点3を持って帰りたい。

EXTRA
 カシマツアーバスには、今日までに23人の申し込みをいただきました。まだ余裕があるので、ぜひどうぞ。

(2013年9月27日)

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