Weps うち明け話 文:清尾 淳

#419(通算#784)

高揚の季節

 このタイトルを口に出すと、聞いた人は「紅葉の季節にはまだ早いよ」と思うだろう。

 MDPで実施している「HAPPY BIRTHDAY」。レッズの公式戦ホームゲームの試合当日が誕生日の人を紹介するだけの簡単な企画だが、毎回50人から多いときで100人くらいの応募がある。整理の都合上、メールでの応募は不可、郵便かFAXで応募してもらうのだが、締切(1週間前必着)はあっても応募解禁日はない。気が早い人は、日程が発表された時点で最終節の応募をしてくる。

 応募されたFAXやハガキは、試合日別の書類ケースに仕分けしておくのだが、ホームゲーム20試合分のケースをずっと用意しておくわけではない。5段式のケースに日付を書いた付箋を付けて、終わったものは処分用の箱(ちゃんと専門業者に頼んで溶解処理してもらってます)に入れ、新しい日付を書いた付箋をまた貼る。かなり後の日付の応募は、一番下のケースを「今後」用にしてまとめて入れてあるのだが、その中から該当する応募のものを抜き出して、日付つきのケースに入れ直す。

 そんな作業をMDP2〜3号ごとにやっているのだが、明日のMDP439号の編集が一息ついて、さっきその作業をやった。
 10月27日、11月23日、12月7日。3つの付箋を新しく作って貼り、一番下のケースに入っていたものを、誕生日の日付を見ながら3つのケースに分ける。
 これから届く「HAPPY BIRTHDAY」の応募は、それぞれの日付のケースに直接入れられ、一番下の「今後」に入れられることはない。また新しい日付の付箋が書かれることも当分ない。

 今シーズンも最終節が見える時期になった。シーズンが過ぎるのが速いとか遅いとか、そういうことを感じる年齢でもなくなった。ただ、この時期に、ナビスコ杯とリーグ戦と天皇杯の3タイトルの可能性が残っている幸せはすごく感じる。

 1年ごとに振り返ってみると、この時期にリーグ戦で優勝の可能性を残し(数字上だけでなく)、ナビスコ杯も天皇杯も残っている、というのは2005年までさかのぼらなくてはならない。
 05年も厳密に言うと10月11日にはすでにナビスコ杯で敗退しているのだがベスト4までは進んだので一応セーフにした(準決勝第2戦が10月5日だった)。
 また07年は、ナビスコ杯は準々決勝で負けているが、ACLが残っていたので、気分的には高揚していた。
 ちなみに09年の今日は、天皇杯で松本山雅に負けた日だった(!)。


 今日まで残っていればいいというものではない。もちろん明後日になってもナビスコ杯優勝の可能性を(2分の1にして)残しておきたい。

 川崎フロンターレとの付き合いは短い。
 同クラブがJ1に初昇格した2000年、レッズはJ2におり、翌年はまたすれ違った。J1で対戦するのは05年からだから、いわゆるオリジナル10のクラブと比べれば半分以下の長さの付き合いだ。

 だが川崎フロンターレとの付き合いは濃い気がする。
 最初に対戦したのは00年のナビスコ杯1回戦で、レッズJ2で全勝中、川崎FがJ1で苦戦中の4月だった。大原に取材に来るスポーツ紙記者の下馬評ではレッズが優勢と言われたが、ホーム&アウェイの結果トータル2−4でレッズが負けた。次の顔合わせは、その年の天皇杯3回戦。等々力での対戦だったが、レッズはJ1復帰、川崎FはJ2降格が決まってからで、両者の勢いの差がそのまま結果に表われ、2−0でレッズが勝った。
 次の対戦は、前述したように川崎FがJ1再昇格した05年から。リーグ戦ではお互いにホームであまり勝てないという関係がしばらく続いた。
 05年の天皇杯準々決勝で当たり、苦戦しながらレッズが勝利。その後の優勝につながった。
 06年はナビスコ杯決勝トーナメントにアウェイゴール制が導入された年で、その準々決勝で両者が対戦。適用第一号でレッズが負けた。
 07年は、それまでレッズが続けてきたリーグ戦ホームゲーム不敗記録を川崎Fに止められた。

 こんなふうに、川崎Fとは思い出に残る記録がけっこうある。
 08年からしばらく特筆するものはなかったが、ここに来てまた持ち上がってきた。ミシャ監督が広島時代からリーグ戦で勝っていないというジンクスだ。ナビスコ杯では去年勝っているんだし、チームとして気にすることはないと思うが、大原メディアが話題にする。しかも今回のナビスコ杯準決勝第1戦では、2点先行したレッズが3失点するという劇的な内容だった(柏4−0横浜FMもある意味、劇的だと思うが)。

 ナビスコ杯準優勝3回のシルバーコレクター、川崎Fとしては、決勝進出して今度こそ、という気持ちが強いだろうが、銀メダルの数ならレッズも同じ。ミシャの分(2010年広島)も含めれば4つだ。決勝への思いで負けてはいない。
 シーズン最終盤となる11月を、やはり高揚した気分で迎えるために、明日は絶対に勝ちたい。そして川崎Fとの因縁をいっそう濃くしたい。
EXTRA
 カシマツアーの申し込みメールをした方で、清尾から「受け付けました」という返信が届いていない方、いたらもう一度メールください。

(2013年10月11日)

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