Weps うち明け話 文:清尾 淳

#420(通算#785)

2年目の決勝

 5回目のナビスコ杯決勝進出が決まった。

 過去4回のナビスコ杯決勝を振り返ると、02年、04年、11年の3回はいずれも準決勝が一発勝負だった。そして優勝した03年だけが、今回と同じホーム&アウェイ方式の準決勝だった。そう言えば第1戦がアウェイで1点差負け、第2戦のホームで逆転勝ちしたことも同じだ。

 だからゲンが良く、今回も優勝できるんじゃないか、などと調子の良いことを言う気はない。
 だが、これは言ってもいいだろう。
 02年はオフト監督の1年目。03年はオフト監督の2年目。04年はギド監督の1年目。11年は1年目のゼリコ監督が準決勝まで率い、決勝は就任して2試合目の堀監督が指揮を執った。
 一つのサッカーをやり続けて2年目のチームのときには優勝している。これは納得のいく話だ。

 監督1年目は、優勝する準備が十分できていなかった。
 そんな簡単な言葉片付けてはいけない。それぞれ理由があるだろうが、それも一つの要因だったはずだ。
 ミシャ監督2年目の今季、チームの習熟度の向上と移籍選手のフィットによって、昨季より間違いなくチーム力は上がっている。
 ただ勝負は、60点なら不合格で70点取れば合格、という資格試験のようなものではない。相手があり、その相手も力を変化させている中で、勝つか負けるか、というものだ。

 今回の2年目の力で、タイトルを獲れるのか。それは11月2日にわかる。もちろん、その日はサイコロにかぶせたツボを開けるだけの日ではない。サイコロは今も転がり続けているし、それをどの目で止まらせるかは、選手たちの努力とサポーターの後押し次第だ。

 待て。どの目で止まれば勝ちなんだ?
 やっぱり赤い、ピンゾロかね。
EXTRA
 明日の天皇杯も、チーム2年目の力を示す場になるだろう。ふだん先発している選手だけでなく、チーム全体が向上していることを証明して欲しい。それがシーズン終盤にすべての可能性を残して戦い続ける武器になる。
 
 19日のカシマバツアー、清尾のバスは44席まで埋まっています。明日の夕方、最終申込みをしますので、乗車を希望する方は明日16日(水)15時までにメールください。なお参加者の名前には読みがなをお願いします。

(2013年10月15日)

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