Weps うち明け話 文:清尾 淳

#425(通算#790)

午後11時

 人間は1日単位で生きている。
 基本的に朝から晩まで起きて、生産活動をし(たまには非生産活動で1日過ごしたい)、夜遅くなると眠って次の日に備える。数時間の睡眠が翌日の活動には欠かせないし、起きている間に2回か3回(たまには4回)食事でエネルギーを補給しないと、もたない。

 そんなサイクルで毎日を過ごしていくのはJリーガーも同じだが、彼らにはもう一つのサイクルがある。
 シーズンというサイクルだ。
 公式戦がすべて終わると(チームによっていつ終わるか違うのだが)、オフに入り、疲れた心身を休め、傷んだ部分をケアする。そして年が明けると、弛緩した身体を徐々に戻し、さらに徹底的に鍛え、1シーズン戦える自分にする。
 それでほぼ1年近い期間、戦えるはずもなく、途中で補給や鍛え直すことも必要だが、シーズン前のような本格的なことはできない。たとえれば、シーズンオフは人間の1日にとっての睡眠であり、途中にあるミニキャンプや数日間のオフは昼休みやコーヒーブレークにあたるのだろう。
 そして1日の終わり午後11時とか12時になると人間の生産活動効率が悪くなるように、10月、11月までフルに戦ってきた選手は、疲労がたまってきて週に1回のオフでは完全回復できなくなる。先日、柏木が腰痛を訴えたのも、その一つだ。

 平川忠亮が今の身体のコンディションを聞かれて「ガタガタです」と答えた。大原での練習を別メニューにすることもある。だが試合にはしっかり出て結果を残している。天皇杯で敗退したこともあって、レッズの今季の最終戦は12月7日と決まったし、残りの公式戦は11月2日を入れて5試合だ。
 直近の試合であり、大舞台である11月2日のナビスコ杯決勝を終えても、気が抜けるわけではない。本当に、決勝がさらに4試合続くようなものだ。
 だから逆に、今はこの後のリーグ戦のことなど考えられないだろう。それは11月2日が終わってから備える。平川はナビスコ杯決勝で自分が「ぶっ倒れてもいい」と言う。
 そして決勝が終われば、次の仙台戦でまた「ぶっ倒れるまで」走るだろう。
 
 人の1日で言えば、今はもう午後11時を過ぎている時期だ。
 人間が、夜中を過ぎても、やらなければならないときは寝ないで頑張るのと同じように、シーズン終盤に来て身体が限界寸前になっていても戦い続ける。その気持ちを支えているのはもちろん、優勝が手の届くところにある、という状況に他ならない。
 そして試合になるとサポーターの声が彼らを支え続けるのは今さら言うまでもない。

 大原に取材に行って、選手からも元気をもらっている毎日だ。 
EXTRA
 疲れはミスの原因にもなるが、言い訳にはしていけない。
 だから昨日の「#424 EXTRA」で、僕のメールアドレスが間違っていたのは、疲れではなく老眼のための打ち間違いです。すみません。正しくは以下のとおり。
 hag03546@nifty.com

(2013年10月31日)

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