Weps うち明け話 文:清尾 淳

#428(通算#793)

古巣

 #418で書いた「容易じゃない」6試合のうちの2試合、レッズに3戦全敗の相手はモチベーション的に高いだろうから、という理由を挙げた鹿島戦と柏戦には、やはり容易じゃなかったが、いずれも2−1で勝った。

 これから、ここ3試合、リーグ戦で勝っていない相手がひしめくのだが、中でも次節の仙台戦は、いろんな意味でヤマ場になる試合だ。
 まずは、ナビスコ杯決勝で敗れた悔しさから、しっかり切り替えられているか、ということ。今季は行けるぞ、という意識が強かった分、一昨年の準優勝に比べて気持ちの落差は大きい。リーグ柏戦の前までのメンタルに戻さないといけない。もちろん選手たちもそれはわかっているし、話を聞けば「切り替えている」とは言うが、気持ちの深層に何か敗戦の残滓があるかもしれない。
 明後日、スタジアムに足を踏み入れれば、そんなものは雲散霧消してしまうかもしれないが、吹き飛ばす助けとなるのは、サポーターの声だろう。日曜日の夜、しかも帰りの終電ギリギリの時間帯で、応援に行きづらいアウェイ戦だが、現地組の力が求められている。

 もう一つは、今季リーグ戦では3連勝が3回あるが、4連勝が一度もないここと。その3回目が今回で、仙台戦で今季初の4連勝がかかっているということだ。
 間にACLやナビスコ杯、天皇杯を挟んでいるからわかりにくいが、リーグ戦ばかり3試合続いて連勝したのが第11節からの鹿島、鳥栖、柏戦。そして4連勝を阻まれたのがホームの仙台戦だった。
 もっとも無理に4連勝を、と意識することはない。ナビスコ杯決勝から再スタートして新たに連勝を始め、最終節に4連勝と優勝を懸けるつもりでもいい。

 そして1年前。ミシャは昨季、優勝を逃がしたヤマ場の試合にホームの札幌戦を挙げているし、それは間違っていないと思うが、その次のアウェイ仙台戦は、最後の踏ん張りどころだった。あの第29節に勝っていれば、残り5試合で首位・広島に勝点3差となり、直接対決を残していたから希望は太い糸でつながっていたはずだ。敗れて勝点6差となったことは大きな痛手だった。
 節は2つ違うが、大詰めに来てアウェイの仙台戦という似た状況を迎える。違うのは仙台が優勝争いをしていない、ということだ。これがどう影響するか。

 さらに、13時からの横浜M対名古屋の結果次第で、首位獲りがかかる今季何度目かの試合となる。
 こんな状況が加味された上で、J1昇格後の仙台相手にリーグ戦初勝利を目指す戦い。そういうことだ。

 今日の練習では先発と目されるチームの右ウイングバックを関口が務めていた。平川の状態にもよるが、関口が先発すればリーグ戦では今季2度目となる。1度めはホームの仙台戦だった。
 前回、4連勝がかかった試合、それも古巣相手に先発起用され、勝利という結果を収められなかったことは、本人の中で悔しさとして残っているに違いない。今回は仙台のホームということで、気持ち的にも尋常ではないだろうし、相手サポーターの反応も尋常ではないかもしれない。そこはチームメートとサポーターが支えて、関口本来の力をポジティブに爆発させて欲しい。
 今季の移籍組の中で、出場機会の面で出遅れた感のある関口だが、ここへ来て重要な試合で勝利に貢献している。この一番でMVP並みの(サッカーで1人をMVPとするのは必ずしも賛同できないが)活躍をしてくれることを期待しているし、本人もその意欲は高いはずだ。

 ところで、近年「古巣」対決の多くなったレッズだが、それも次節で最後となる。
 今季、開幕戦の広島、第29節の鹿島のように、今季移籍してきた選手の古巣とアウェイで対戦した試合では、本人(森脇、興梠)に痛烈なブーイングが浴びせられたが、はねのけて勝っている。それをポジティブなデータとして最後に示したい。
 那須の古巣、横浜Mには負けてるじゃないかって? でも那須本人が「お世話になったクラブであることは間違いないですけど、これだけ移籍していると、どこも古巣という気がしません」と語っているので、都合良くデータから外させてもらった。

(2013年11月8日)

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