Weps うち明け話 文:清尾 淳

#437(通算#802)

今シーズンを振り返る⑥「そこそこ、ではあるが」

 高円宮杯4試合のうち、初戦を除く3試合が先制して追い付かれ、しかし最後には勝ち越して終わるという展開。こんな試合が続くと、この粘り強さをトップチームにも分けてやって欲しい、と皮肉の一つも言いたくなってしまうのだが、実はトップも“劇的に”勝点を落とした試合ばかりではない。

 第5節の磐田戦は、前田遼一に今季初ゴールを決められ、その後堅く守られたが、後半32分にセットプレーから森脇のゴールで追い付き、原口の決勝点が入ったのはアディショナルタイム2分だった。14節の甲府戦も、上がっていった那須が決勝ヘッドを叩き込んだのは後半38分。15節のFC東京戦は、0−2から後半36分に興梠、41分に原口がゴールを挙げて追い付いた。
 アウェイの磐田戦も森脇の決勝ゴールはアディショナルタイム3分に決まっているし、アウェイの湘南戦は逆転負け寸前で柏木が同点ゴールを決めている。

 9月のF東京戦や甲府戦、11月の仙台戦の印象が非常に強いので、何だか今季は終盤に勝点を落としてばかりいたような印象があるが、逆もあるのだ。
 また年間勝点58は、昨年の55より多いし、優勝チームとの勝点差も昨季は9あったのに、今季は5と縮まっている。普通の会社であれば、前年対比で伸びを見せている、と言える状況だ。サッカーは彼我の比較で成績が決まるから、いくら昨季より数字が伸びていると言っても、他がもっと伸びれば勝てないのだが、自分たちだけで見れば健闘している。
 
 落ち着いて振り返ると2013年は、英語で言う「so-so」、まずまずのシーズンだったと言っていいと思う。
 終わった直後は終盤4試合で勝点1しか取れず、合計15失点もしている事実に怒りを通り越して呆れたが、1試合1試合を思い出し、その上でシーズン全体を見れば、ナビスコ杯では決勝進出もし、まあまあだったかな、と思う。

 だけど、浦和レッズは“まあまあ”や“そこそこ”ではいけないチームだ。
 アディショナルタイムに同点に追い付かれることがあるかもしれないが、そしたら残り1分の間に再び勝ち越し点を入れなければいけないチームだ。
 シーズン中に連敗することがあったとしても、勝てば首位に上がる試合では、絶対に勝たなければいけないチームだ。
 失点するリスクを冒しても攻撃に力を入れるなら、3点取られたら4点、4点取られたら5点取らなければいけない。
 
 2011年にようやく残留を果たしたチームが…、というフレーズ、来季はもういらない。
 来季の浦和レッズに冠する言葉は「2012年には3位。2013年はナビスコ杯で決勝に進み、リーグでは33節まで優勝の可能性を残した」というもの以外、必要ない。
 そういう冠言葉が付くチームに求められるものは、一つしかない。

EXTRA
 今年の更新は、これが最後になります。高円宮杯の決勝をリポートできないのは残念ですが、ぜひクラブオフィシャルサイトで。
 なお来年からコラムの番号を「はみ出し話」からの通算回数に一本化したいと思います。
 では、みなさん、良いお年を。

(2013年12月27日)

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