Weps うち明け話 文:清尾 淳

#807

FK

 自分の母校ではないが、石川県の星稜高校が決勝に進出し、しかも相手が富山県の高校。今年の高校サッカー選手権の決勝は、両県在住・出身のサッカーファンにとっては、感無量だったのではないか。

 準決勝の11日、金沢で「北陸関連レッズサポーター新年会」が開かれ、僕も参加させてもらったが、そこでももちろん話題に上っていた。だが、バリューの点で「レッズの補強はこれで終了か、外国籍枠は」「ミシャで本当に強いチームが作れるのか」というテーマの方が上回っていたのは、参加者の“括り”を考えれば当然か。毎回、スタジアムに行けるわけではないサポーターの意見、疑問は根源的なものが多く、自分の仕事としてはそこに対する答えをクラブから引き出していかないといけない、とあらためて思った(移籍について、スクープする気はないが)。
 
 ところで決勝でも話題になった、富山第一のFK。壁に入っている選手を一人呼び寄せるところがミソで、あのタイミングで蹴ることはなかなか予想できないが、「富山第一はそういうことをやってくるチーム」という印象が定着してしまえば、油断させることは難しくなるかもしれない。
 たとえ相手の意表を突いても、シュートがGKの正面に行ってしまったり、枠外に出てしまっては意味がない。最終的にはキッカーの精度がカギになることは言うまでもない。決勝の富山第一のFKはGKにセーブされたが、弾くのが精いっぱいで転がり方によっては詰められていただろうから、非常にきわどいものだった。あの精度のキックがあって、さらにその決定率を上げるためのフェイントなんだと思う。

 さて、あのFKの場面を見て思い出したのが、年頭に行われた全日本女子ユース選手権準決勝で、レッズレディースユースの長野風花が見せたFKだ。
 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18戦の後半29分、相手GKのオーバータイムでエリア内で間接FKを得た。ボール近くに立つのは高校2年生の柳沢紗希と中学3年生の長野。左足なら柳沢、右なら長野という位置関係だったが、間接なのでファーストタッチでシュートはない。さて、どうするかと見ていたら、柳沢がチョンと横にずらし、すかさず長野が右足でシュート。ボールは寄せてくるDFをかわし、壁とGKを越え、バーに当たってゴールインした。後半14分までに2点を先行してから、やや膠着していた時間帯で、大きく勝利を引き寄せる1点になった。

 試合後、「長野さん、FKは得意なの?」と聞いたところ、やや照れながらも自信ありげに「はい」と答えた。
 女子の場合、男子よりも身長がないGKが、男子と同じゴールを守ることから、スピードよりもコースを突くことでFKは入りやすくなる。バーに当たるから当たらないくらいの高さで、ポストに近い部分に蹴られたら、大人のGKでも最初から意識していない限り止めることは簡単ではないだろう。
 今年ようやく高校1年になる長野だから、なでしこリーグでそのFKを見せる機会はまだ先のことかもしれないが、2014シーズン、どのカテゴリーでも彼女が出ている試合を見ることがあったら、そこに注目して欲しい。
EXTRA
 1月26日(日)の「2014シーズン・レッズサポーター開幕準備会」(名称決定)の参加者は10日までに50人に達しましたので、予定どおり挙行します。これからの参加ももちろんOKです。詳細は明日以降。
 さて、これからレッズの新加入選手記者会見。いよいよ始まる。

(2014年1月14日)

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