Weps うち明け話 文:清尾 淳

#847

北からやってくる仲間たち①


 書かなくちゃ、と思っていても、テーマが急ぐものではないと、どんどん先送りになってしまう。
 今回書くものもそうだったが、いよいよ書かなくてはならないタイミングになった。

 浦和レッズがシーズン開幕に合わせて毎年、発行している、オフィシャル・ハンドブック。細長い本だ。
 あの巻頭に近いところの「ホームタウン」という原稿を、いつも書かせてもらっている。「レッズのホームタウンて、どんなところ?」というのが共通したテーマなのだが、毎回まちの紹介をしても同じになってしまうので、そのたびに企画を練っている。今シーズンは、ホームタウンから遠く離れたところに住んでいるサポーターの、レッズへの思い、というものを載せようと考えた。
 3組4人のサポーターを紹介したのだが、そのうちの1人、石川県金沢市在住のKさん(仮名)の話が特に強烈だった。まるっきり再録する訳にもいかないので、ダイジェストにすると以下のようになる(敬称略)。オリジナル読みたい人はハンドブックを。

 和光市生まれで浦和市立高校サッカー部OBのKは、Jリーグ誕生のころからのレッズサポーターだったが、96年から数年ごとに全国各地を転勤になる。現在は調布に自宅を置いての単身赴任。
 秋田時代、珍しくレッズのポスターやフラッグが飾られている居酒屋を見つけ、そこの常連になり、他の常連客をもレッズファンにしてしまった。07年にはマイクロバスに約20人が乗って埼スタへの応援旅行を敢行した。
 次の勤務地、青森では、日本代表戦をテレビ放映している店の主人にも「レッズ戦も流すと人が来るよ」と持ちかけると、実際にレッズファンが集まり、店の主人もファンに取り込んでしまった。
 現在は、金沢在住だが、毎年続いている秋田からのバスツアーには必ず合流している。どこへ行ってもレッズを忘れないだけでなく、周りにレッズファンを作ってしまうKは、「自分はレッズの観光大使」と自認。「地方から仲間を連れて行くから、埼スタでは熱い応援を用意しておいてくれ」と、ホームタウンのサポーターに呼びかけている。

 この取材をしたのが1月30日だった。19時ごろから、23時過ぎまでたっぷりKさんの話を聞いた。聞き終わって思ったのが、「こりゃあ、秋田と青森にも行かないと…」
 とりあえずハンドブックにはKさんの話を中心に書き、その後指宿キャンプの取材などがあり、開幕前のわずかな仕事のスキを狙って2月23日(日)に青森、24日(月)に秋田へ行った。わざわざサポーターのみなさんに集まってもらった。Kさんの話のとおりだった。それぞれの店の話は非常に面白かった。
 さて、どの媒体に、いつごろ、どんなタッチで書くか。そう考えているうちに、いつの間にか11月になってしまった。

 先日、Kさんから久しぶりにメールが来た。
「北東北レッズクラブのメンバーが、22日のガンバ戦に応援ツアーで18名行きます」
 よくチケットが取れたな、と感心している場合ではない。北東北レッズクラブのメンメンが埼スタに着くまでに、何とかアップせねば。
 ということで、これが第1弾。

(2014年11月13日)

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