Weps うち明け話 文:清尾 淳

#853

試合を終えて

 6日経っても、あまり気持ちは変わらない。
 リーグ戦2位という、2007年以来の好成績には見合わない、何とも敗北感に近いものを抱いてしまった12月6日の最終節だった。
 2位という結果に敗北感を覚えるほど、我々は傲慢ではない。11月29日の鳥栖戦引き分けの時点で、今季は優勝ではなく2位の可能性の方が高くなったことはすでに覚悟していた。
 だが、わずかとはいえ他力に懸けるためには勝利が絶対の条件。しかもホーム最終節。坪井のラストマッチ。名古屋という、上にも下にも何もモチベーションがないはずのチームに対して、自分たちのサッカーをして勝つことが、今シーズンの締めくくりになるはずだった。
 しかし負けた。内容的にも、ここ3試合の中で一番攻められる時間帯が長かったかもしれないが、それでも勝てば良かった。
 徳島−G大阪がドローだったことが、悔しさを倍増させたが、その前に「とにかく最後は勝って終わる」と語っていた選手たちの意気込みが空振りに終わってしまったことが残念でならなかった。敗北感はそのためだ。

 6日経っても、あまり気持ちは変わらないが、今日のNHKの放送に向けて、多少分析の真似事もしなくてはならない。
 ミシャ監督の3年目。一口に言えば、チームはそれにふさわしい成長を見せた、と言える。
 弱点だった失点の多さに歯止めを掛けたし、勝点62は3年間で最高だ。
 終盤失速という言い方が去年と変わらず当てはまってしまうが、内容的には少し違う。去年は終盤4試合で勝点1しか取れず、しかもラスト3試合はボロボロの負けだったが、今年は4試合で勝点4、ラスト3試合のうち、G大阪戦と鳥栖戦は手ごたえのある内容だった。
 ミシャは「優勝に値するチームになった」と言った。それは間違った表現ではないが、より正確に言うと「優勝してもおかしくないチームにはなったが、絶対に優勝できるほどの強さまではまだないチームだった」ということだろう。

 第31節・横浜M戦の劇的な勝利で歓喜に沸き、その後の3試合はどれも逆の意味で劇的だった。
 精神的には非常に刺激的な1か月だったし、終わって疲れがドッと出て、近ごろ風邪気味である。シーズンが終わるといつもそうなのは、シーズン中は気が張り詰めていて風邪を寄せ付けない強さがあると自慢できるのか、それとも気が緩むとすぐに風邪を引く軟弱野郎と言われるのかわからないが、また仕事は皇后杯(明日もだが)など、残っているので寝込んでいる暇はない。
 来季は2位からスタートではなく、また用意ドンだ。4年目というレッズで最長の監督となるミシャが、どの部分にメスを入れて、「優勝に値する」ではなく「優勝する」チームを作るのか。選手の出入りは聞こえてくるが、それだけでは図り切れるものではない。そこを聞かせてもらうのは、年が明けてからになる。

 だが試合は終わっても、2014シーズンはまだ終わっていない。
 サポーターとクラブの関係をめぐる問題は、監督や選手が不在でも議論できるし、前に進めることができる。場合によってはメスを入れてもらわなければならない部分もある、と僕は思っている。
 やはり風邪など引いていられない。

(2014年12月12日)

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