Weps うち明け話 文:清尾 淳

#855

年末年始あれこれ

 あけましておめでとうございます。本年も浦和レッドダイヤモンズと浦和レッズ・オフィシャル・マッチデー・プログラム(MDP)、そしてこのコラムをよろしくお願いいたします。

 2015年の初更新は、年末年始にあったこと、思ったことを順不同に書いてみる。時間が行ったり来たりするけど、ご容赦。

 大晦日の晩、初詣について考えてみた。
 初夢とか初売りなど、新年になって最初に行うすべてのことに「初」をつける。しかし、日常的に神社仏閣に詣でている人なら新年最初のお参りは「初詣」だけど、一年に一度しか詣でない人の場合も「初詣」と言うのだろうか。
 こんなことを中学生のころ、よく日記に書いていた記憶がある。何にでもとりあえず、斜めから見るのが習慣の嫌な中学生だったのだ。今回、初詣について考えたのは、こんなことではない。
 初詣に限らず、神社仏閣にお参りするとき、たいてい何事かを願う。そんなとき僕は、何を願うか一つに絞れないので数年前から「すべてうまくいきますように」と願ってきた。大雑把というか我儘というか、怒られそうだけど、何かに絞ってお願いすると、それ以外の他のことがうまくいかなくなるような気もするし。それでこんな、オールマイティーでよろしく、みたいな願いことになってしまうのだ。
 だが今年から考え方を変えた。
 お賽銭を入れ二礼二拍して、もう一度礼をするときに「今年も頑張ります」と心の中で誓った。願うのではなく誓った。神様に「〜してください」とか「〜なりますように」というより、その方がいいと思ったのだ。これからも神社仏閣へ詣でるときには願い事でなく、いま取り組んでいることを頑張るぞ、と心の中で誓おうと思う。
 今年ももうすぐレッズの「必勝祈願」が調神社で行われるが、あれも「必勝誓願」にすればいいのに。

 年末、生命保険に入るのに医師の診察を受けた。
 いろいろな問診の後に血圧を測った。僕は血圧が高めで、軽い降圧剤を毎日服用している。月に一度くらいクリニックに行って薬をもらうときに測る血圧は、下が80、上が134〜138ぐらいだ。薬のおかげだろうが140を超えることは滅多にない。
 ところが年末に測ったときは「下が80、上が106ですね」。
 ウソでしょ!
 お医者さんに失礼だが、思わず口走ってしまった。そんなに低いはずがない。もう一度、測り直した。
 今度は、下が80、上が126。
 130を切ったことなど、この数年記憶がない。どうしてでしょう? と医師に尋ねると「いま、ずいぶんリラックスしておられるんじゃないですか」という返事だった。
 なるほど、そうなのかもしれない。シーズン中、四六時中緊張しているはずはないが、それでも常に「今日は何時までにあれして、それが終わったらこれで、ここまで進めばありがたいな」ということが頭にある。完全なオフというのはほとんどないし、あっても翌日の仕事のことや、次のMDPのこと、試合がしばらくなくても、その間にやっておくことなど、常に何か考えている。それを不満に思ったことはないどころか、逆に何もするべきことがないと不安になってしまう性分だ。
 年末も、考えるべきことはいろいろあったはずだが、来季の日程はまだまったくわからないし、イヤーブックの原稿は書いてしまったし、MDP年間定期購読者への特典の発送なども終わり、このコラムの更新もできない時期だった。
 それが血圧に反映したのかと思うと、少し感動モノだった。月に1日は無理でも、年に何回かはこういう日があってもいいかもしれないと考えた。
 それと年末年始の間に太らないように気をつけよう、とも思った。

 元日、味スタに行く途中で雪がチラつき出したのには驚いた。
 寒くて晴れないという予報だったが、まさかここまでとは。飛田給から歩いていく途中、考えた。
「今日は撮影でなくて良かったなあ」
 記者席も暖かくはないだろうが、一応屋根の下だし、決勝ともなればガラガラということはないはずで、ピッチ周りよりは寒くないだろう。しかも雪が強くなる心配もしなくてはいけないし。これまで試合の撮影で最も寒かったのは、たぶん2007年のFCWCの1回戦か準決勝だったと思う。それか2005年の高円宮杯U15(直輝たちが優勝した大会)の準々決勝だ(2005年12月19日・#045参照)。数年前なので寒さを比べようもないが、元日は間違いなく2014シーズンで一番寒い日の試合だったと思う。
 皇后杯決勝は、吉田靖監督が準決勝の後の記者会見で「実力は向こう(日テレ・ベレーザ)の方が上、しかし勝機がないわけではない」と語ったとおりの試合になった。2013年から見れば、躍進と言ってもいいほどの成績を挙げた今季のレッズレディースだが、リーグ戦でも圧倒的に勝って優勝したわけではなく、そこまでの破壊力があるわけではなかった。非常に残念だったが、受け入れざるを得ない準優勝だった。
 それでもいつかは、それもそう遠くない時期に、レディースになでしこリーグと皇后杯の2冠を獲得して欲しいし、Jリーグとなでしこリーグのアベック優勝も達成したい。もちろん今年はレッズのJリーグとACLの2冠も目標にしたい。さらに言えば、国内3冠を経験した鹿島とG大阪には(今のところ)不可能な、3冠+女子2冠という国内大会男女とも総なめ、ということだって目指したい。
 想像がどんどん膨らんでいくと思ったら、寒い記者席から暖かいプレスルームに移って、思考が緩んでいたらしい。目標は願うだけでは駄目で、それに向けて努力しなくてはいけないのだから。その気持ちが「初詣」の「誓い」につながったのかもしれない。
 気を取り直したところで、オフィシャルカメラマンの足立雅史さんが言った。
「記者席、寒かったですか。ピッチはそうでもなかったですよ」
 僕は試合が終わるまで「カメラマンには気の毒だけど、1点返して延長になってくれ」と思っていたのだが、延長になったら凍えたのは記者席の方だったかもしれない。
 今年は去年よりもJリーグの試合でも少し撮影に出ようかな、と思っている。
 
 毎年、恒例になった1月3日からの全日本女子ユース選手権で大阪・堺に来ている。
 今日6日は、準決勝が2試合。大会関係者がプレスルームで(何で?)食事しながら「だいぶチームのレベルが違うね。なんでやろ」とか言っているが、理由ははっきしている。以前のように高校チームが出場しなくなったからだ。でも誰もそれを言わないのが何故だろう。
 レッズレディースユースは準決勝でジェフユナイテッド市原・千葉レディースU−18と対戦し1−0で勝った。準決勝第1試合を9−0で沖縄のチームに大勝した日テレ・メニーナと明日の決勝で当たる。
 決勝は明日7日の13時半から。あれ? テレビはあるんだっけか。

(2015年1月6日)

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