Weps うち明け話 文:清尾 淳

#857

5連戦スタート

 去年、「指宿にて」という#814から、約1か月半更新しなかったので、3月下旬になっても「清尾はきっとまだ指宿にいるんだ」と冗談を言われた。いや、あれは冗談ではなく、皮肉だったか。
 今回は逆に#856から更新していないので、このままだと「清尾は指宿キャンプに行っていない」と言われてしまう…、というわけでもないが、久しぶりの更新は指宿から。

 2月3日から始まった二次キャンプは15泊16日という長丁場だ。全部調べたわけではないが、2回に分けてキャンプを行うときに、1回が2週間を超えたことはなかったのではないか。
 その長さもさることながら、期間中の5日から17日までの間に5試合の練習試合がすべて中2日で入っている。うち8日、11日、14日の3試合は「ニューイヤーカップ」という準公式大会の一環だから90分の試合だし、プラスして同じ相手との練習試合がもう1試合行われるらしい。17日の蔚山現代との練習試合は、選手のコンディションを見て試合時間が変わるかもしれないが、このハードな練習試合日程は、完全に2月25日から始まる4連戦を意識したものだろう。
 もちろん誰と誰の組み合わせがもっとも良いか、という先発11人を決めるための試合でもあるが、開幕4連戦をすべて同じ先発で臨むとは考えにくい。誰と誰は中2日でも大丈夫、誰と誰はパフォーマンスが落ちるから入れ替える、という見極めのための5連戦でもあるだろう。

 さっそく5日に行われたKリーグ・大田シチズン戦。90分の試合を2試合行った。レッズは27人のうち出場しなかったのが、興梠と斎藤。45分出場したのが、加賀、茂木、柏木、小島、大谷、岩舘。残りの15人はみんな90分プレーした。平川、啓太、関根は久しぶりの90分の対外試合だった。ちなみに興梠と斎藤は、この前日には11対11の練習に参加している。
 時間がないので、2試合を見た感想を項目だけ挙げておく。
・シャドーのポジション争いは厳しそうで面白い。梅崎、石原、武藤、高木、みんな動きが良かった。
・関根はチャレンジの時期を終えて貫禄を感じた。昨季は、どちらかという使われるだけだったが、人を使う余裕が出てきた。
・青木のプレーからは「俺が試合を作る」という意識を感じた。
・今季は、攻撃時に相手陣内でボールを失ったとき、再度奪い返すことに相当の重心が置かれそうだ。

 最後の部分を、詳しくまた次回に。

EXTRA
 キャンプ地・いわさきホテル周辺の菜の花畑の黄色とレッズの赤のコントラストが面白かったので撮ってみた。周りに何も際立った色がないので目立つ。ちなみにレッズと入れ替わりでキャンプを引き払ったのは柏レイソル。そのときは菜の花の黄色とレイソルの黄色が溶け込んだ中に黒がくっきり浮かんで、それはそれできれいだったかもしれない。

(2015年2月6日)

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