Weps うち明け話 文:清尾 淳

#858

ニューイヤーカップ

 ニューイヤーカップ優勝は良かった。

 元々はレッズが独自に練習試合を組むはずだったものが、スカパー!とJリーグの発案で熊本戦、磐田戦、清水戦がプレシーズンマッチとなったが、戦術の浸透度やコンビネーションを深め、課題をあぶり出すこと。そして中2日という過密日程の試合をこなすことで、疲れた中でも試合を戦っていくというリズムをつかむことという目的には変わりがない。

 指宿キャンプでの練習試合は火曜日にあと1試合残っているが、ここまで(2月16日現在)90分ずつ4試合連続プレーした選手が9人、「ほぼ」を付けると3人増える。3試合フル+数10分やった選手が3人。公式戦とは疲労の度合いが違うとは言え、公式戦で中2日の試合が3つも4つも続くことはない。練習は本番よりも厳しいものでなくてはならないという役割は十二分に果たしている。

 しかも、プレシーズンマッチという形を取ることで、練習試合とは違う緊張感が生まれ、選手たちも「良かった」と語っている。実際、試合の前後に同じチームとの練習試合が行われているが、その雰囲気はだいぶ違った。

 そして、とにもかくにも「優勝」である。

 プレシーズンマッチでまず一冠、などと言う気はない。2月25日にシーズン初戦を迎える浦和レッズと、3月7日、8日に開幕する3チームとは仕上がり具合が違うのは当たり前で、ある意味では不公平な大会である。しかし逆に他のチームより仕上がりが早いはずのレッズが優勝できなければ、「大丈夫か、浦和?」などとピッチ外が騒いだだろうから、そんな雑音を封じるためにも優勝して良かった。

 初戦のロアッソ熊本戦がスコアレスドローだったこと。第2戦のジュビロ磐田戦は、3−0とリードしながら不用意なミスで1点を奪われたこと。最終戦の清水エスパルス戦で、ミスも含めて3失点したこと。そちらの方は、あぶり出された課題としてしっかり頭に刻み、プラスに転じなければならない。

 清水戦の後、西川選手に「3点は5試合分くらいの失点だね」と声を掛けると(嫌な奴だが、ある意味では褒めている)、「本当ですね。でも、しっかりやっていけば絶対に(リーグ戦年間失点を)20点台にできると思います」ときっぱり答えた。
 別のところで詳しく述べるが、今季のレッズは相手のカウンターを前線でカットして逆カウンターで点を取る、というサッカーを目指している。練習でも、練習試合でも、その意図はしっかり見られる。ポイントは、それがうまくいっているかどうか。奏功する割合が増えていくかどうかだ。
 課題はあぶり出せば解決できるものではなく、繰り返すこともあるだろう。それでも方向性が見えていれば、先へ進んでいけるはずだ。
EXTRA
 開幕を前にして、ニューイヤーカップを始めたJリーグの事務局スタッフは大変そうだった。だが1試合のプレシーズンマッチより大会方式の方が盛り上がるし、参加クラブにとっても良い環境と緊張感で試合ができてプラス面は多い。そして何より地元へのサッカーのアピールとして効果がありそうだ。Jリーグのアンテナ大会みたいなものかもしれない。
 レッズのホームとなった指宿いわさきホテルは、観戦人数が限られてしまったが、最終日の鹿児島県立サッカー・ラグビー場には3,000人以上が訪れた。地元自治体もだいぶ力を入れてくれたようだ。鹿児島ユナイテッドFCが本格的にJリーグ入りを目指して動いているというタイミングも良かったのだろう。
 この時期に複数のクラブがキャンプをする地域、ということでだいぶ限られてしまうが、毎年、開催地を変えてもいいし、開催地を募集して増やしてもいい気がした。
 そんなことを言うと、Jリーグ事務局に怒られてしまうかな。慣れない場所での開催は、大変だったと思う。NYCをやり切ったJリーグ関係スタッフに心から敬意を表したい。

表彰式を盛り上げてくれた、右から「ぐりぶー」(鹿児島県)、「鹿児島県黒牛ギュージンガー・ブラック」。すみません左端の人、モデルは完璧にわかるのですが、キャラクターの名前が調べきれませんでした…

(2015年2月16日)

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