Weps うち明け話 文:清尾 淳

#905

埼スタでの決勝

 興梠が10月9日のルヴァンカップ準決勝第2戦でハットトリックを決めたことについて、「1試合で3点取るより、3試合に1点ずつ取った方がいいと思う」と言ったらしい。たしかに、その方がチームの勝敗にとっては良いだろう。本人にとってはどっちが難しいだろうか。

 レッズはJリーグカップ決勝に5回出場して優勝は1回だけ。つまり1勝4敗だ。だけど得失点で言うと4得点3失点で+1。優勝した試合の4得点から1点を04年の東京戦(0−0PK負け)に回し、2点を残りの3試合(すべて0−1で負け)のうちどれか1試合に回すことができれば、3勝2敗になるのに。

 そんな妄想をするほど、頭がボーッとしている。
 9月4日からけっこう短いサイクルでMDPの発行が続いたためだ。
 ホームゲームとホームゲームの間が2週間あれば、前の発行が終わってから次の準備に取りかかっても十分間に合う。だがインターバルが1週間だと少し足りない。必然的に2号分、3号分の仕事を並行してする時期が出てくる。これがけっこう疲れる。同じ号の仕事を3ページ分仕上げるのと、1ページ分ずつ違う3号の仕事をするのとでは、疲労度合いが違うのだ。次の相手が広島なのかG大阪なのか、ごっちゃになったりする。
 そんなわけで、しばらくコラムをサボってしまった、という言い訳でした。

 明日、通算6回目のJリーグカップ決勝だ。
 そのMDP特別号の製作が「ほぼ」終わった(まだ完全には終わっていないのだけど)。
 今回の特別号はいつもと違っている。「いつも」というのは、通常の号ということではなく、「いつもの特別号」という意味だが。
 何かというと、明日発売なのだ。
 何を偉そうに。明日の試合のMDPなら明日発売で当たり前じゃないか、とは、ここの読者なら思うまい。
 特別号は毎回、試合の前日から発売していた。ホームゲームではない試合だから、通常のような販売体制が取れない。それで試合前日からレッドボルテージなどで販売していた。あとは有志が仲間の分をまとめて買って、スタジアムで分けるという方式で、サポーターの手に渡っていった。 

 今回は、試合当日スタジアムで販売できる。
 埼スタだから、ということではなく、クラブが粘り強く交渉してきた結果だ。前回2013年にJリーグカップ決勝に出場したときも、試合当日に千駄ヶ谷門のチケットブースを借りて入場前のサポーターに売ることができた。
 あのときはスタジアム内では売れなかったが、今回は南広場とスタジアム内ロアースタンドコンコースグッズ売店で売っているので、入場前も入場後も買うことができる。詳しくはレッズオフィシャルサイトで。

 正直、この当日スタジアム販売ができるかどうかは大事なところだった。
 準決勝が9日で決勝が15日。こんなに間が短かったことはない(少なくともレッズが決勝に出た5回は)。選手も中2日と中3日では疲労の回復度合いがかなり違うらしいが、MDPも中4日なのか中5日なのかは相当な違いだ。なにしろ準決勝が終わるまで、決勝に出られるかどうか、相手はどこかが決まらないのだから、準備をするにも限界がある。そもそも、その前が「週刊MDP」状態で準備もままならなかったし。
 北広場での販売がないから、北ゴール裏の入場待機列の人たちが不自由してしまうのが申し訳ないけど、また有志の人がいたらまとめて持っているはずだから、その人から分けてもらうか、入場してから売店で買うかして欲しい。

 さて、埼玉スタジアムで行われる決勝に、レッズのトップチームが出場するのは初めてだ(ユースは08年の高円宮杯決勝に出て優勝した)。
 アリアンツ・アレナやオールド・トラフォードで行われるUEFAチャンピオンズリーグの決勝にバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・ユナイテッドが出場するようなもので、こんなにうれしいことはないし、絶対に相手にカップを渡したくない。

 ただし良いことばかりではない気がする。
 だって自分の家にいるときに、他人に仕切られたら嫌だろう。お風呂は必ず夕食の前に入れ、食事中はテレビを消せ、ソファは座るもので寝そべってはいけない、テレビでサッカーを見るときは静かに見ろ…。いつも家でやっていることと違うことを指示されたらストレスがたまるに違いない。他人の家にお邪魔しているならストレスにならないことが、なまじ自分の家だけに余計に腹が立つだろう。
 明日はそれと同じ経験をするかもしれないのだ。
 いつものホームゲームではなく、レッズの運営でもないから、いつもできていることができず、いつもはしなくていいことをしなければならないかもしれない。それをある程度覚悟していかないと、なまじ自分たちの埼スタだから、余計にストレスがたまる。
 そんなことで応援に向けるはずのエネルギーが削がれたらもったいないでしょ?

 多くの選手が「ガンバ相手だから、決勝だから、と気負いすぎず、ここまでやってきたサッカーをやれれば勝てる。大事なのは平常心」と言う。
 選手たちに平常心で戦ってもらうためにも、明日はJリーグが埼スタの運営をどんなふうに仕切るか楽しんでやろう、くらいの余裕を持って臨んで欲しい。

(2016年10月14日)

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