Weps うち明け話 文:清尾 淳

#918

 先週の金曜日。NHKさいたまの「週刊サッカー王国」で、渡辺裕之アナに「(3月15日の)ACL上海上港戦は、完敗だったと思うがどうか」と問われ、僕は「1試合としては完敗と言わざるをえないが、6試合のグループステージということで考えれば、アウェイで2点取ったことで、グループ1位の可能性を残した試合だったと言える」というような答えの発言をした。それに関しては、自分の気持ちを盛ってもいないし、控えめにしてもいない。全く言ったとおりだ。その背景は前回の#917で書いた。

 では、今日の同番組で「(3月19日の)ガンバ戦をどう見ますか」と聞かれたら、僕はどう答えるのか。
 リーグ戦のドローの場合、「勝点1を拾ったのか、勝点2を失ったのか」とよく言われる。その言葉を選ぶときには、追い付いたのか追い付かれたのか、押していたのか押されていたのか、相手が強豪かそうでないのか、などが基準になる。
 前半から何本も惜しいシュートを放ったが決まらず、相手にはワンチャンスと言ってもいいくらいのゴールを決められた。そういう意味では勝点2を失った感触だ。だが一方、0−1でリードされた後半48分の土壇場にPKで追い付いた、という状況は勝点1を拾ったと言える。単純な二者択一はできない気がする。
 
 試合後多くの選手が「アウェイでガンバから勝点1を取ったことをポジティブに考えたい」ということを言った。
柏木は「今までのガンバ戦は追いつけないまま終わったりしていたが、追いつけたのはチームとしての強さ」だと語った。
僕が聞いた中では、駒井が唯一「勝点2を失った痛い試合だった」と言った。

 どの見方も今の時点では間違っていないと思う。だが今後の推移で、この第4節の勝点1の意味が変わってくる。「あそこで勝っていれば」と悔やむか、「あそこの勝点1が利いた」と振り返ることができるか、それは今後次第だ。できることなら、勝点1を問題にすることもないぐらい大量勝点で首位に立っていればいいが、現在6位のチームがあまり大口を叩くのもナンだから、それはやめておく。

 そのために必要なのは、まずチャンスを確実に得点とすること。甲府戦まで今季公式戦7試合すべてに複数得点を取ってきたのは、チャンスをゴールにすることができていたからだ。ところがG大阪戦では、そういうシーンが8〜9回はあったが、みんな「惜しい」で終わっている(シュート自体は16本)。ちょっとコースが上下左右にずれていたら、昨季ホームの4−0が再現されていてもおかしくなかった。今季は昨季より決定率が上がってきた実感があったのだが、G大阪戦ではそれが帳消しになってしまった感じだ。

 よく「枠に打て」と言うが、ひねくれ者の僕は「枠に打ったらみんな弾かれちゃうぜ」と思ってその言葉を聞いているのだが、G大阪戦ではバーやポストに当たったのが3回である。まさに「枠じゃ駄目だろ。枠に当たらないように中に打て、だろ」と言いたくなる。
 
 4月1日にはノエスタで、首位の神戸と。
 昨季のルヴァンカップ準々決勝で“鬼門”を払拭したと思いたい。
 首位攻防戦ではなくなったしまったが、序盤の大一番であることは間違いない。ゴールの枠内。それもバーやポストを含めた“枠以内”ではなく“枠未満”とでも言うか、そこへいくつもボールを放り込んで欲しいものだ。
 
 さて今日の放送では、何と答えようか。

(2017年3月24日)

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